超速効型と持効型インスリンのどちらを増やすべきか

速効型インスリンは食後の高血糖を是正するために、持効型インスリンは一日全体の血糖値を下げるため主に空腹時の高血糖を是正するために使う(もちろん、責任インスリンと追加インスリンがそれぞれ単独に効果を表しているわけではないことは理解する必要がある)。

もちろん、両方のインスリン製剤を同時に使うことも多いが、どちらをより優先して増やしていくべきか。

・まず優先するべきは空腹時血糖の安定化(110mg/dl以下)であり、超速効型インスリンももちろん少量より使っていくが、持効型インスリンを増量していく。随時血糖は200以下になれば慌てることなくゆっくりと補正していく。基礎インスリンをしっかり用いることが、血糖コントロールの改善のみならず、血糖の安定性(低血糖の回避)、体重増加を抑える効果があると知られている。

より効果的で安全なインスリン治療には最大量の基礎インスリンと最小量の追加インスリンを用いるつもりで調節していく。

参考:入院インスリン治療マスターブック

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