くすり– category –
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心房細動におけるリズムコントロール
病棟、あるいは救急外来で心房細動を見たら ◯リズムコントロールとレートコントロールどちらを行うか 心房細動の治療はリズムを洞調律に戻すリズムコントロールと、心拍数を正常化させるレートコントロールとがある。直感的にはまずはリズムを戻さないと... -
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便秘薬の使い分けメモ
入院患者への便秘対応メモ イレウスや器質的疾患を除外した上で、機能性便秘の時の対応 ⭕マグミット:やわらかくする マグネシウム剤で便を柔らかくする。ただし、腎機能が悪い場合は血中Mg濃度が高くなってしまうので使用を避ける。腎機能正常でも長期間... -
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フェンタニルの使い方メモ
・鎮痛効果はモルヒネとほぼ同等。 ・フェンタニル貼付剤はモルヒネに比べて便秘をきたしにくいのでモルヒネから変更する場合は緩下薬の減量を検討する。 ◯貼付剤 調節性がすぐれないため痛みの強い患者への第一選択薬にはならない。 点滴や内服で鎮痛コ... -
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オキシコドンの使い方メモ
・鎮痛効果や有害事象はモルヒネと同等 ・低用量の速放剤や徐放剤があるためオピオイドの使いにくい患者や高齢者でも比較的使いやすい。 ・腎機能障害時にも比較的安全に使える。 ◯速放剤で処方する場合 1,オキノーム(散)1回2.5mgを4時間毎内服(日... -
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救急外来での降圧薬の選び方
救急外来に血圧が高いんです…と来た患者に何の降圧薬を出すか 高血圧緊急症への対応 - とある内科レジデントの雑記帳 (収縮期220、拡張期125以上のような場合では高血圧緊急症であり↑記事参照) 家で測って高くて来院時には落ち着いているような場... -
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ステロイド投与前のルーチン検査とフォロー
ステロイドでは種々の副作用が生じうるため、投与前にスクリーニングが必要。 ◯病歴・身体所見の確認 ・消化性潰瘍や消化管出血の既往 ・内服薬の確認、NSAIDSの中止 ・高血圧、下腿浮腫、心不全の有無 ◯検査 ・末梢血検査(白血球分画、MCV、赤沈、CRP... -
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ミノサイクリンはいつ使うか
・ミノサイクリン(テトラサイクリン系)の特徴はスペクトラムの圧倒的な広さ。カルバペネムを超える。 ・グラム陽性菌、グラム陰性菌に加えて嫌気性菌、マイコプラズマ、レジオネラそしてクラミジア、リケッチア更に原虫にも効果がある。 ・腎機能や肝機... -
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せん妄に対して何の抗精神病薬を用いるべきか
抗精神病薬選択のポイントは以下の通り ・定型抗精神病薬は錐体外路症状が出やすいので極力非定型抗精神病薬を選ぶ ・いずれの抗精神病薬もせん妄治療効果は同等 ・抗精神病薬には鎮静作用のあるものとないものがある。興奮の強い患者では鎮静作用のあるも... -
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PPIの使い分け
NSAIDS胃潰瘍やピロリ菌による胃潰瘍あるいは逆流性食道炎などに対してプロトンプンプインヒビター(PPI)が用いられる。ガイドラインではそれぞれのPPIの効果に違いは無いとされており、どれを使っても問題はないがそれぞれの違いについて簡単にまとめ。 ... -
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脳浮腫に漢方五苓散が効く理由
脳梗塞や脳腫瘍あるいは慢性硬膜下血腫など頭蓋内病変によって脳浮腫が起こる。脳浮腫とは文字通り脳細胞がむくんだ状態であるが、脳全体の体積が大きくなりすぎると脳幹を圧迫する脳ヘルニアを引き起こして致死的な状態となりうる。 西洋医学的な治療法...