くすり– category –
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逆流性食道炎にPPIをいつまで投与するか?
保険的な話 PPIは逆流性食道炎には8週間、十二指腸潰瘍には6週間の処方が認められている。 それ以上の処方をする場合は、「維持療法の必要な難治性逆流性食道炎」という病名で維持療法の適応となる。(*PPIの中でもパリエット20mgは維持療法が認められ... -
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腎不全患者へのSGLT2i(ダパグリフロジン)の効果
文献:Dapagliflozin in Patients with Chronic Kidney Disease 腎不全患者へのSGLT2i(ダパグリフロジン=フォシーガ)の効果 https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2024816 ・CKD患者におけるダパグリフロジンの効果判定の研究 (メソッド) ・e... -
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過活動膀胱の薬(β3刺激薬と抗コリン薬の使い分け)
過活動膀胱の薬(β3刺激薬と抗コリン薬の使い分け)メモ ・過活動膀胱における尿意切迫感は、昼夜を問わず頻尿の原因となり、膀胱排尿筋不随意収縮である排尿筋過活動に伴い尿失禁も起こしうる。 ・過活動膀胱に対して抗コリン薬、β3作動薬を使う。 ・... -
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低Na血症でサムスカ(トルバプタン)投与をいつ考えるか
低Na血症でサムスカ(トルバプタン)投与をいつ考えるか SIADHによる低ナトリウム血症においては、ADHが亢進して水の再吸収が亢進してしまうことにより低ナトリウム血症になっている状態であるので、ADHを抑制するサムスカは良い適応であると思われる。S... -
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カナグリフロジン(SGLT2i)で二型糖尿病による腎不全の腎機能低下抑制
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa1811744 JUNE13,2019 二型糖尿病は腎不全の原因として知られているがあまり有用な治療薬はない。 これまでの研究でSGLT2阻害薬は2型糖尿病患者の腎保護作用に働く可能性が示されており、今回そのRCTを行っ... -
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CKDに対してのレニン・アンジオテンシン系阻害薬の適応
ACE阻害薬であれARBであれ、レニン・アンジオテンシン系を抑制する薬剤は血管拡張を含む様々な臓器保護作用があり、糖尿病やCKDのステージに関わらず、末期腎不全への進展や全死亡率を改善する効果が報告されている。 ただし、ARB,ACE阻害薬の問題点と... -
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薬剤性肝障害を考えたら
・肝胆道系酵素上昇をみたら、根拠もなく薬剤性と思い込まずに肝障害をきたしうる他の原因を丁寧に除外する。 ・薬物性肝障害ではAST,ALT上昇メインの肝細胞障害型とALP、γGTP上昇メインの胆汁うっ滞型、あるいは両方が混在したタイプといずれの可能性も... -
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呼吸器疾患リスクのせん妄患者に対して気をつけること
Q,抗精神病薬と抗不安薬ではどちらが呼吸抑制をきたしやすいのか? 抗精神病薬はドーパミン、セロトニンの神経伝達を阻害する。 一方、抗不安薬はGABA系の神経伝達を増強し、筋弛緩効果を発揮する。 結果として、呼吸器合併症を保つ場合は抗不安薬のほう... -
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循環器疾患患者に対するせん妄治療で気をつけること
循環器疾患患者に対するせん妄治療で気をつけること ◯ハロペリドールは安全 せん妄治療の第一選択薬とも言えるハロペリドール(セレネース®)は心血管系に与える影響が少ないためいつもどおり使用可能。QT延長のリスクがあるとも言われているので心電図... -
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せん妄患者にアタラックスPを使ってよいのか?
アタラックスPは第1世代ヒスタミン薬でポララミンと同じ立ち位置にある薬で睡眠作用があるため鎮静目的にしばしば用いられる。 病棟でせん妄患者が発生したときに「寝かせるためにアタラックスPをオーダーして下さい」と言われたこともあるがアタラック...