呼吸器– category –
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アスピリン喘息の病態生理
アスピリン喘息(別名:NSAIDs過敏喘息)の病態生理 概要: アスピリンを始めとしたCOX1阻害作用をもつNSAIDsの服用によって誘発される喘息のこと。好発者としては非アトピー型の難治性喘息患者。症状としては鎮痛薬や感冒薬服用後に、呼吸困難、喘息、... -
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A-aDO2開大の原因と計算式
■A-aDO2とは A-aDO2とは肺胞気酸素分圧(PAO2)と動脈血酸素分圧(PaO2)の差のことである。 Dはdifferenceの頭文字、差を意味している。 正常なガス交換の場合A-aDO2が0になることが理想であるが、実際は生理的な換気血流不均等やシャントが存在するため、... -
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換気血流不均等とは
■換気血流比とは… 肺は無数のガス交換単位(肺胞とそれに対応する毛細血管)で構成されている。 VA=単位時間あたりの肺胞換気量 Q=単位時間あたりの毛細血管血流量 とすると、 VA/Q=換気血流比ということができる。効率のよいガス交換はVAとQが肺の... -
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SaO2とSpO2の違い(+血液ガス表記の読み方)
動脈血中のヘモグロビンのうち、何%が酸素と結びついているかを表したものを動脈血酸素飽和度といいSaO2で表す。このaはarterial(動脈)に由来している。 臨床では簡便で非侵襲的なパルスオキシメーターで測定することが多く、この場合は経皮的酸素飽和... -
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気管支喘息の病態生理
気管支喘息とは… 慢性の気道炎症、気道過敏性の亢進、可逆性の気道閉塞を特徴とする疾患であり、これらの病態が複雑に絡み合うことにより閉塞性換気障害をきたし、喘息の症状が出る。発作性で反復性の咳嗽、喘鳴、呼吸困難を特徴とする。 発作は反復性で... -
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緊張性気胸の病態生理
概念 胸腔は臓側胸膜と壁側胸膜によって囲まれた陰圧スペースで、弾性によって縮もうとする肺を外側からひっぱている。その中には少量の胸膜液を含み、臓側胸膜と壁側胸膜は引き離されにくい状態を保ちながら呼吸運動を行っている。気胸とはその臓側胸膜と... -
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肋骨横隔膜CPAのsharpとdullの違い
CPAのsharpとdullの違い CPA(costophrenic angle)とは肋骨と横隔膜のなす角のことをいう。下のイラストの赤線と青線のなす角。 通常は上の写真のように鋭い角度になっているが、これが様々な原因によりCPAが鈍化することがある。以下にCPA鈍化の例を挙... -
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テオフィリンの作用機序と使い方
✅テオフィリン、アミノフィリン作用機序 キサンチンのメチル誘導体であるカフェイン、テオフィリン、テオブロミンは大脳皮質及び延髄の興奮により、中枢機能および循環機能の亢進を起こす。 キサンチン類は非選択的ホスホジエステラーゼ阻害薬であり、カ... -
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肺がんでばち指になる理由
肺がんでばち指になる理由 ばち指とは何か 手指または足趾の抹消指節軟部組織の腫大によって、指先が太鼓のばちのようにふくれ、爪が手掌側へ彎曲した徴候をばち指という。 診断法としては主にDIP関節の高さで比べるphalangeal depth ratioがよく用...