感染症– category –
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感染症
イソジンとアルコール消毒、どっちが有能?
イソジンとアルコール消毒、どっちが有能? 消毒の際に用いられるイソジンとアルコールであるがどちらのほうがより殺菌能力は強いのであろうか。どこを消毒するかや医療機関によってどちらを選択するかは様々であろうが、どちらがより殺菌能力があるかを... -
感染症
サルモネラの分類(腸チフスと食中毒)
サルモネラは人間の消化管内に常在する腸球菌であるが、一部のサブタイプは感染することで病原性を示す。 サルモネラは色んな分類の仕方があるが、臨床的には ①腸チフスやパラチフスという重篤な疾患を引き起こすタイプ ②食中毒性腸炎の原因となるタイプ ... -
感染症
感染性腸炎っぽい他の怖い疾患
感染性腸炎の診断は他の疾患が除外されて、更に下痢、腹痛、嘔気の3徴を認めた時になされると教科書的には説明されている。現実的には感染性腸炎以外の疾患を全て除外し切るのは不可能に近いが、どんな疾患が腸炎類似の症状を呈しうるのか知っておくのは... -
感染症
旅行者下痢症の定義とその原因
旅行者下痢症とは旅行中に感染した下痢症の総称。症状は旅行後に出現する場合も少なくない。 「感染症の謎999」では症状として腹部症状に加えて一日に3回以上の排便を旅行者下痢症と定義されている。 「内科診療リファレンス」では「熱帯地域到着後一... -
感染症
感染性腸炎で抗菌薬治療を考える時
感染性下痢症に抗菌薬は必要なのか。 感染性腸炎の原因は大きく分けてウィルス性と細菌性とがある。 抗菌薬は細菌を殺す薬なので当然であるがウィルス性腸炎には効かない。 逆に細菌性の腸炎であれば全例抗菌薬を使っていいのかというとそういうわけでも... -
感染症
蜂窩織炎へのアプローチ
・蜂窩織炎(蜂巣炎)とは 深部皮下結合組織において起こる皮膚感染症で、下肢や顔面、手などに好発するが身体のどこにでも生じうる。境界は不明瞭で圧痛、熱感、浮腫などを呈する。 似た感染症として丹毒があるが、丹毒はより表層の皮下組織を侵す。 ... -
感染症
結核喀痰検査:塗抹、培養、PCRの違い
結核喀痰検査:塗抹、培養、PCRの違い 塗抹とは 【利点】 短時間でできる 手技も簡単 【欠点】 感度が低い 菌株名まではわからない 死んでる結核菌や非結核性抗酸菌も陽性となってしまう。結核治療中の患者の喀痰には死んだ結核菌がたくさんいるので喀痰塗... -
感染症
インフルエンザ菌とインフルエンザウィルスの違い
「インフルエンザ」と言えば一般的にはインフルエンザウィルスによる感染症を意味するが、紛らわしいことにインフルエンザ菌という細菌も存在する。 インフルエンザは臨床的には感染すると急激な発熱、上気道症状、関節痛や倦怠感などの全身症状を呈する。... -
感染症
BLNARとは何か
BLNARとはインフルエンザ菌の一種。 ◯βラクタムに耐性の持ったインフルエンザ菌の出現 インフルエンザ菌とはグラム陰性の球桿菌の一種で肺炎、中耳炎、副鼻腔炎など様々な感染症を引き起こす。第一選択薬はβラクタム系のアンピシリンであるが使いすぎた... -
感染症
わさびでアニサキスの活動が抑制されるという話
【twitterの投稿ほぼ流用】 イカやサバの生食で感染する寄生虫アニサキスはわさびや醤油に10分間浸すことで組織侵入能力が喪失するというエビデンスはあるが、わさびや醤油に10分浸されたイカやサバの生食が美味であるというエビデンスは存在しない。 ...