感染症– category –
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感染症
溶連菌感染症疑いにペニシリン投与して良いのか
溶連菌感染症では第一選択的にアモキシシリン(サワシリン®)が用いられる。溶連菌感染症への治療ではそれで良いのだが、発熱、咽頭痛、扁桃の腫大、咳がなしなどの症状がそろっていても咽頭培養をしないことにはあくまで”疑い”である。 溶連菌感染症と... -
感染症
細菌性副鼻腔炎における抗生剤の選択は?
細菌性副鼻腔炎の原因菌は肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラなどが代表的。これらは中耳炎の原因菌とほぼ同様である(何故なら副鼻腔炎と中耳は解剖学的に連絡しているため)。 米国感染症学会(IDSA)による副鼻腔炎ガイドラインではエンピリ... -
感染症
レジオネラ肺炎の簡易予測スコア
ある報告によるとレジオネラ肺炎は以下の項目が簡易の診断基準となりうる。 【レジオネラ6項目】 ・体温39.4度以上 ・痰がない ・血中Na<133mEq/l ・LDH>225U/L ・CRP>18.7mg/dl ・血小板<17.1万 この6項目中4項目以上満たせばレジオネラの... -
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破傷風のリスクのある汚染創とは
破傷風のリスクのある汚染創とは American college surgeons committee(ACS)によれば破傷風リスクのある傷は以下の通り。破傷風は致死率が非常に高いので予防が何よりも重要。 予防接種歴がなく、更に以下のようなリスクのある場合は積極的に破傷風ト... -
感染症
デング熱の特徴メモ
海外渡航歴でいつデング熱を疑うか ◯デング熱とは デング熱はネッタイシマカなどの蚊によってウィルスが媒介されることで発生する感染症である。熱帯や亜熱帯の全域で流行しており、東南アジア、南アジア、中南米で患 者の報告が多い。 ◯潜伏期間は3... -
感染症
伝染性単核球症の患者はとにかくしんどそう
EBウィルスによる伝染性単核球症の3徴は発熱、咽頭痛、リンパ節腫脹。 それに加えて頭痛や筋肉痛、咳、鼻水なども呈することがある。 臨床症状的には普通の風邪(ウィルス性上気道炎)にかなり似ているが、症状はより長期化し、また肝機能障害も呈する... -
感染症
肺結核がS1,2,6に好発する理由
肺結核は上葉の肺尖部(S1,S2,S1+2)や背側の区域(S6)に好発。 画像参照:http://www.jikei.ac.jp/hospital/kashiwa/sinryo/40_02w1.html その理由としては結核菌は偏性好気性菌(酸素がないと生きていけない菌)であるために肺の中でも酸素濃度の高い場... -
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急性副鼻腔炎で抗菌薬治療の適応
急性副鼻腔炎の診断については過去エントリ:副鼻腔炎をいつ疑うか。感度と特異度 - とある研修医の雑記帳を参照 副鼻腔炎にはウィルス性と細菌性どちらもあるが、多くはウィルス性でいわゆる風邪に伴うもの。ウィルス性であれば7〜10日程度で自然軽... -
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副鼻腔炎をいつ疑うか。感度と特異度
副鼻腔炎とは イラスト参照:副鼻腔炎の症状、手術 | 細田耳鼻科 副鼻腔炎にはウィルス性副鼻腔炎と細菌性副鼻腔炎とがある。 ウィルス性副鼻腔炎はいわゆる風邪とも言える。ウィルスは一般的に拡散力が強く、副鼻腔にとどまらず咽頭や気道の方にも感染... -
感染症
便培養をいつ取るか
便培養の適応 便培養とは便に含まれる微生物を培養し、分離同定することであり感染性腸炎の原因菌の診断に必要になる。感染性腸炎には主にウィルス性の腸炎と細菌性腸炎とがあるが、ウィルス性腸炎の場合、細菌ではないので培養は出来ない。よって、便培...