感染症– category –
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伝染性単核球症の類縁疾患
EBV以外の病原体によって伝染性単核球症と似たような症状を呈する事があり、単核球症類縁疾患(単核球症様疾患)と言われている。 単核球症類縁疾患のご紹介 ・CMV単核症:サイトメガロウイルス感染 伝染性単核球症に比べると咽頭痛などの局所症状に乏しく... -
潜在性結核感染症の治療の適応
・治療適応はツベルクリン反応またはクォンティフェロン(QFT)の結果とリスクで決める。治療を行う有益性が治療のリスクを上回らなければならない。 ・治療の適応 ・結核感染者と1−2年以内に接触があり、感染を受けたと判定されるもの ・レントゲンで明... -
潜在性結核感染症の治療前の注意点
潜在性結核感染症(LTBI)とは結核菌による感染は成立しているが、発病していない状態。 つまり、LTBIの治療とは生きた状態で潜伏している結核菌を殺すことにより、将来発症するリスクを抑える治療である。 ・過去に結核治療歴のある陳旧性結核ではないか... -
MRSAに使える薬
抗MRSA薬について ・バンコマイシン: トラフ値測定、TDMが必要。有害事象として腎障害、聴力障害、血小板減少、レッドマン症候群などがある(1時間以上かけて投与)(ヒスタミン遊離作用による副作用) ・eGFR30以下では適応とならない ・MICが2μg/mLで... -
風疹ワクチンTIPS
風疹ワクチンは何回まで受けられる? 麻しん・風しんの予防接種は今までは1回接種だったが、平成18年4月からは日本も諸外国と同様に、一生のうちに2回ワクチンを接種できるようになっている。 風疹ワクチンとMRワクチンの違い 平成17年3月31日ま... -
結核疑いの隔離基準
結核疑いの隔離解除基準 結核疑いの患者の隔離解除基準は塗抹検査の3回連続陰性確認が必要。 3回陰性であっても、感度70%程度の検査なので結核を完全には否定はできないが、感染力はほぼないと判断できる。 PCRの検査で後に陽性となっても、塗抹陰性... -
入院患者の発熱=8Dを評価する
発熱の2大原因は肺炎、尿路感染症であるが、これらが違えばそれ以外の原因を考えることが重要である。8Dという有名な覚え方がある。 入院中の患者が熱発した場合の主な鑑別 Drugs=薬剤熱 Devices=デバイス(カテーテルやペースメーカ関連など) CPPD=... -
Enterocuccus faecalisとfaeciumの違い
腸球菌の腸内細菌の1つで消化管に常在している。 病原性は強くないが、抗生剤が効きにくいという特徴がある。 生じうる代表的な感染症としては:尿路感染症、腹腔内感染症(穿孔性腹膜炎、胆管炎、憩室炎など)、感染性心内膜炎、カテーテル尿路感染、カ... -
細菌性咽頭炎での抗生剤の選択
【溶連菌咽頭炎とは】 急性咽頭炎は細菌性とウィルス性に分けられる。80-90%がウィルス性と言われており抗菌薬の必要がないが、残りは細菌性の咽頭炎である。細菌性とウィルス性の鑑別、そして不必要な抗菌薬投与を防ぐための方法としてcentor criteria(... -
カテーテル関連感染症の抗生剤の選択
JAID/JSC感染症治療ガイドライン2017―敗血症およびカテーテル感染症 https://www.kansensho.or.jp/uploads/files/guidelines/guideline_JAID-JSC_2017.pdf P25 〜より引用 通常例のエンピリック治療としてはバンコマイシン+緑膿菌カバーの広域抗生剤が第...