皮膚科– category –
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中毒疹とは何か
中毒疹とは薬剤、ウィルス、細菌、食物など体外性あるいは体内性の物質によって誘発される反応性の皮疹の総称のこと。基本的には原因がはっきりしないものや、原因がはっきりするまでの一時的な病名としてつけられることが多い。原因がはっきりしたら「薬... -
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”たこ”と魚の目の違い
”たこ”と魚の目の違い(紛らわしい言葉の整理) うおのめ うおのめとは医学用語としては鶏眼(けいがん)という。慢性的な物理的な圧迫によって反応性に限局性の過角化をきたしたもの。肥厚した角質の中心が、芯のように真皮へ深く侵入するため、魚の眼... -
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カンジダ指間びらん症が第三指間に多い理由
カンジダ指間びらん症が第三指間に多い理由 画像参照:皮膚カンジダ症 | 埼玉県皮膚科医会 カンジダ指間びらん症とは真菌カンジダがゆびの間で増殖して発赤や掻痒感を引き起こす皮膚疾患。水仕事の多い主婦や美容店など働く人に多く見られる。 なぜ第三... -
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hutchinson徴候とは何か
hutchinson徴候とは帯状疱疹において鼻背〜鼻尖部に皮疹が出現すること。 画像参照:http://www.kogiso-clinic.com/menu/nose.html 帯状疱疹において鼻背〜鼻尖部(鼻毛様体神経支配領域)に皮疹があると眼病変の発症リスクが高くなり、症状が重症化し... -
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局面とは何か(皮疹)
局面とは何か 直径2cm以上の扁平隆起性病変(幅広く、ほぼ扁平に隆起する面積の広い皮疹)を皮膚科の用語で「局面」という。0.5cm〜2cmのものを小局面、0.5cm以下のものを丘疹という。(丘疹が集簇融合して扁平に隆起している場合は局面と呼ぶ。) ... -
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丘疹、結節、腫瘤の違い
紛らわしい言葉の整理 皮疹において隆起しているものは丘疹、結節、腫瘤などと呼ばれる。それぞれどのように定義されているのだろうか。 【隆起性病変の大きさによる分類】 ・丘疹….0.5cm未満 ・結節…丘疹よりも大きい限局性の隆起性病変。0.5cm以上3c... -
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スティーブンス・ジョンソン症候群の診断基準
スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)の診断基準 以下、主要項目の3項目全てを満たす場合をSJSと診断する。 ・主要所見(必須) ① 皮膚粘膜移行部の重篤な粘膜病変(出血性あるいは充血性)がみられる ② びらんもしくは水疱は体表面積の 10%未満で... -
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湿疹と発疹と皮疹の違い
湿疹と発疹と皮疹の違い 紛らわしい言葉の整理 ◯湿疹の定義 とある教科書によると「湿疹とは種々の外的な刺激が、主として経皮的に生体内に侵入することにより生じる、皮膚における炎症反応である」と説明される。 →湿疹とは皮膚炎と同義 湿疹の臨床... -
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髄膜炎疑いでは皮疹にも注目
髄膜炎といえば項部硬直、発熱、意識障害が3徴として重要であるがこれらに加えて皮疹も1つの判断材料になる。 Clinical features and prognostic factors in adults with bacterial meningitis. - PubMed - NCBIによれば細菌性髄膜炎患者の26%に皮疹... -
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カポジ水痘様発疹への対応
カポジ水痘様発疹(=疱疹性湿疹)への対応 ◯カポジ水痘様発疹とは アトピー性皮膚炎や熱傷、接触皮膚炎などの湿疹部位に単純ヘルペスウイルス(HSV-1)の初感染もしくは再発によって生じる皮疹である。頻度としてはアトピー性皮膚炎患者に生じるものが...