血液– category –
-
血液
ソーセージ様怒張の原因と機序
ソーセージ様怒張はなぜ起こるか ソーセージ様静脈怒張(ソーセージ様眼底)とは原発性マクログロブリン血症でみられる眼底所見である。 なすびの医学STUDYより引用 http://www.geocities.jp/study_nasubi/g/g16.html 原発性マクログロブリン血症とはB細... -
血液
クリオグロブリン血症とは
クリオグロブリン血症とは 原発性マクログロブリン血症では単クローン性にIgMを産生してしまうが、そのうちの3割ほどのIgMはクリオグロブリンとしての性質を持っている。クリオグロブリンとは平常な体温では血液中に溶けているが、低温では凝集してしま... -
血液
白血病裂孔とは何か
白血病裂孔とは 急性白血病では、造血幹細胞に遺伝子異常が生じ、分化能力を失った白血病細胞が単クローン性に増殖する疾患である。本来芽球は骨髄から出てこないが、異常クローンは悪性腫瘍で浸潤性を持つので末梢血にも漏れ出る。このとき、末梢血液中... -
血液
鉄欠乏性貧血の治療で鉄とビタミンCを同時投与するのはなぜ?
鉄欠乏性貧血に鉄剤とビタミンCを同時投与するのはなぜ? 鉄欠乏性貧血とは文字通り鉄が不足することにより赤血球のヘモグロビン合成が低下してしまう病態であるので、治療として鉄剤の投与が行われる。鉄は生体内でFe2+とFe3+の形で存在するが、Fe2+... -
血液
急性白血病と慢性白血病の違い
急性白血病と慢性白血病の違い 急性白血病とは造血間細胞に遺伝子変異が起こり、分化能力を失った異常な白血病細胞が単クローン性に増殖する疾患である。一方、慢性白血病とは骨髄で増殖した各成熟段階の顆粒球が出現する。その一部は骨髄から末梢血へ移... -
血液
鉄欠乏性貧血でスプーン爪となる理由
スプーン爪の機序 スプーン爪(別名:匙状爪)とは 鉄欠乏性貧血に特徴的な爪。鉄欠乏性貧血とは鉄の欠乏によって赤芽球のヘモグロビン合成が低下して起こる貧血である。鉄は造血以外にも細胞増殖全般に必要な因子であるので、細胞分裂の盛んな爪は上... -
血液
貧血:MCVとMCHCの見方
■そもそも貧血の定義とは 貧血とは血液中のヘモグロビン濃度が減少している状態と定義され、成人男子は13g/dl未満、成人女子や小児は12g/dl未満、妊婦や幼児は11g/dl未満と定められている。厳密には”赤血球総量の減少”とも定義されるが、その測定... -
血液
トランスフェリンとフェリチンの違い
■鉄のおはなし 人の体内には3-4gの鉄があるが、全てがヘモグロビンと結合しているわけではない。 鉄の2/3がヘム鉄(ヘモグロビンと結合した状態) 鉄の1/3が貯蔵鉄(ヘモグロビンと結合していないもの=非ヘム鉄) 貯蔵鉄というのは名前の通り、貯蔵し... -
血液
TIBCとUIBCの関係
総鉄結合能(TIBC)とは全てのトランスフェリンに結合しうる鉄の量。 不飽和鉄結合能(UIBC)はトランスフェリンがあとどれくらい鉄と結合できるかを表す。 *トランスフェリンとは血液中の鉄輸送タンパクのこと。鉄には毒性があるため、トランスフェリンと... -
血液
DICの分類と病態生理
DICとは…disseminated intravascular coagulationの略で播種性血管内凝固のこと。 悪性腫瘍や敗血症、外傷などの基礎疾患に合併して凝固系が亢進し、全身の細小血管内に微小血栓が多発して臓器障害が起こる病態。これにともなって凝固因子、血小板が大量...