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PT-INRの治療域と延長時の対応
◯ワルファリンはビタミンK依存性の凝固因子(Ⅱ因子、Ⅶ因子、Ⅸ因子、Ⅹ因子)を阻害することで抗凝固作用を示す。適応としては長期の臥床患者の静脈血栓症の治療や心房細動に寄る血栓形成の抑制、心臓人工弁置換術後の血栓の予防などである。 ◯ワルファリ... -
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1号液(開始液)と3号液(維持液)の違い
1号液(開始液)と3号液(維持液)の違い ●1号液と3号液は生理食塩水とブドウ糖液を混ぜたもの まず大きく分けて生理食塩水と5%ブドウ糖液の2つがある。 生理食塩水はNaが154mEq/L含まれており輸液製剤の中ではNaが最も多い。Naは浸透圧で水を... -
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FLAIRをいつ撮るか
FLAIRとt2の違いその意義 ◯FLAIRとは FLAIRとはfluid attenuated inversion recoveryの略で”液体の信号を減弱させたIR法の画像”という意味。基本的にはT2強調画像と同じであるが、脳脊髄液の信号を減弱させている。端的に言えば、T2強調画像は水を高信... -
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定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬の違い
定型抗精神病薬と非定型抗精神病薬の違い 定型抗精神病薬(=第一世代抗精神病薬) 定型抗精神病薬とは強力なドーパミンD2受容体の遮断薬であり、中脳辺縁系ドーパミン神経系の機能亢進と関係する陽性症状に効果がある。しかし、中脳辺縁系だけでなく、... -
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低Na血症の原因と鑑別
低ナトリウム血症の原因と対応 (今までの投稿の寄せ集め的な記事ですが) 【フローチャート】 STEP1,血漿浸透圧から低Na血症の原因を絞る。 血漿浸透圧の予測式=2×Na+2.8/BUN+18/Glu 浸透圧が280以下であれば低張性低Na血症、280以上であれば高張... -
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下血の原因と鑑別
下血の鑑別診断について簡単にまとめてみた。 主に考えられる疾患… ・大腸癌中高年に多く、無痛性の下血がみられたらまず疑う。下痢や便秘などの便通異常を伴うことも多い。左側結腸ではイレウス症状がでやすい。 ・虚血性腸炎高血圧や動脈硬化を背景... -
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滲出性と漏出性胸水の鑑別
胸水の原因 滲出性と漏出性胸水の違い 通常、胸水の元となる体液は壁側胸膜の毛細血管から胸腔内に入り、壁側胸膜にあるリンパ管から吸収されてバランスが保たれている。 しかし、肺実質の病変・低アルブミン、心不全などにより毛細血管透過性の亢進、... -
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球麻痺と偽性球麻痺の違い
球麻痺と偽性球麻痺の話 球麻痺の球とは延髄のことを指す。延髄を外側から見るとボールのように丸いのでこのような名前がついた。つまり球麻痺とは延髄麻痺を意味する言葉なのだが、臨床的には延髄の運動神経核(Ⅸ、Ⅹ、Ⅻ)の麻痺に限定して用いられる。... -
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副神経麻痺の原因とミカタ
第Ⅺ神経である副神経は胸鎖乳突筋と僧帽筋を支配する運動神経である。副神経という名前は迷走神経のアクセサリーという意味で、発生状も迷走神経と同じ第4〜6鰓弓神経に由来する。 副神経は、延髄から出る延髄根と脊髄から出る脊髄根とに区別される。こ... -
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小脳虫部と球部の違い、覚え方
小脳虫部と球部の機能の違い、覚え方 【赤色部分が虫部↓】 画像参照:小脳の解剖図 | 脳外科医 澤村豊のホームページ 小脳には真ん中に虫部、両側に左半球と右半球がある。 虫部では体幹の動きの調節、姿勢、歩行などを司る。 虫部に障害が出ると立...