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蕁麻疹患者には「魚を食べましたか?」と聞く理由
◯魚には大量のヒスタミンが含まれていることが サバなど魚を食べた後にアレルギー症状様の中毒症状が起こることがある。食後30分〜1時間後に蕁麻疹症状や腹痛、嘔気、下痢などが出現し、一見アレルギーと思われるが、実は魚の中に含まれているヒスタミ... -
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横紋筋融解症に出会ったら
横紋筋融解症とは骨格筋の破壊によって筋肉成分が血管に流出することによりミオグロビンによる腎障害や電解質異常が起こる病態。 ◯横紋筋融解症の原因 ・直接的な筋障害(外傷、クラッシュ症候群、過度な運動、痙攣、熱中症、脱水) ・薬剤性(スタチン... -
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減塩して血圧が下がる日本人は半数という話
減塩して血圧が下がる人は日本では二人に一人という話 食塩感受性高血圧とは本態性高血圧の中でも塩分摂取によって血圧が上昇するものを言う。「塩分をとると血圧が上がる」とよく言われるが日本人においては食塩感受性高血圧は約50%過ぎないと言われて... -
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咽頭・扁桃の白苔は細菌感染を示唆するものではないという話
咽頭や扁桃を観察して白苔の付着があるとウィルス感染ではなく細菌感染を示唆するとしばしば誤解されるが、実際には溶連菌感染症以外にも伝染性単核球症やアデノウィルス、インフルエンザA型などでも白苔の付着は普通に認められる。むしろ、伝染性単核球症... -
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指ブロックの方法
◯指ブロックという局所麻酔方法 指の先端などを怪我した患者の縫合を行う際に、指先端に局所麻酔薬を注射しても広がりにくい上に、麻酔薬でむくんで縫合しにくくなる。よって指の根元の神経近くに麻酔薬を打つことで、指全体に麻酔をかける方法として指ブ... -
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脳浮腫に漢方五苓散が効く理由
脳梗塞や脳腫瘍あるいは慢性硬膜下血腫など頭蓋内病変によって脳浮腫が起こる。脳浮腫とは文字通り脳細胞がむくんだ状態であるが、脳全体の体積が大きくなりすぎると脳幹を圧迫する脳ヘルニアを引き起こして致死的な状態となりうる。 西洋医学的な治療法... -
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頭部MRIでT2スター撮影する意義
頭部MRIにおけるT2*(T2スター)撮影の意義 ◯T2スターは微小出血の検出に有用 T2強調画像とは多くの脳病変で敏感に高信号となるが、T2強調画像にはT2スター強調像、水強調画像など様々な撮像方法があり、鉄の見え方や実質のコントラストが変化する。T2... -
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ペニシリン不応の扁桃炎でマクロライドを使う理由
急性扁桃炎は主に溶連菌感染症により発症することが知られており、長い間ペニシリンが治療のゴールドスタンダードとして用いられてきたが、近年ペニシリンの効かないケースもしばしば報告されている。 ペニシリン不応の理由として次のような理由が挙げられ... -
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のたうち回るような激痛に使う鎮痛薬は?
救急外来での疼痛患者に使う鎮痛薬として次のようなものがしばしば用いられる。 ・アセリオ®(アセトアミノフェンの点滴薬) ・ロピオン®(ロキソニンの点滴薬) ・ボルタレンサポ®(ジクロフェナク坐薬) アセリオはアセトアミノフェンなので副作用が少な... -
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扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍の違い
扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍の違い(区別する理由) 扁桃周囲炎とは溶連菌などによって起こる細菌性扁桃炎がひどくなり、口蓋扁桃の周りの膜を破って喉の奥にまで広がっている状態。 扁桃周囲膿瘍では細菌が更に増殖して扁桃被膜と咽頭筋の間に膿瘍を形成...