白金製剤はもともと白金電極周囲に大腸菌が繁殖しないことからシスプラチンが開発され、それを元に毒性を軽減したプラチナ化合物が抗癌剤として開発された。
シスプラチンの構造式
シスプラチンのシスはcis,transのcisである。プラチンはプラチナに由来している。
作用機序としては、2つの塩素ClがDNAのグアニン、アデニンに結合し、DNA内に架橋を形成する。これにより細胞分裂が抑制される。
尚、トランス型だとDNA内で架橋を形成しづらいため臨床的に用いられることはない。
シスプラチン、カルボプラチン、オキサリプラチンそれぞれ副作用が異なるので注意。
主な副作用としては…
シスプラチン:腎毒性、神経毒性、聴力障害、悪心・嘔吐
カルボプラチン:骨髄抑制、悪心・嘔吐
(カルボプラチンではシスプラチンの副作用がだいぶ抑えられている)
オキサリプラチン:神経毒性、悪心・嘔吐
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