便秘が虚血性大腸炎の誘因となる理由

便秘が虚血性大腸炎の誘因となる理由

虚血性大腸炎とは動脈硬化のある高齢者に好発する疾患であり、腸に血液が十分行かなくなることにより発症する。多くは粘膜から粘膜下層までの可逆的な障害にとどまり、保存的な治療で治癒することが多い。ちなみに大腸の中でも左側結腸がもっとも血流が少ないので虚血になりやすい。

 

  便秘があるとガスが出て行かないために腸管内圧が上昇して腸壁の循環が悪くなる。故に虚血がさらに進んでしまい、虚血性大腸炎の誘因となりえるのである。臨床像としては「動脈硬化のある高齢者が便秘後に突然下血を起こす」というイメージ。
虚血性大腸炎の再発は10%と少ないが、便秘がちの人は排便習慣を付けさせて便秘を起こさないように気をつけることが大事。

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