イレウス/腸閉塞により腸管が拡張すると、小腸・大腸でそれぞれ特徴的な所見が認められる。
・小腸がガスで拡大する時に見えるのがケルクリング襞。
・大腸がガスで拡大する時に見えるのがハウストラである。
ケルクリング襞の方が細かいシマシマ模様であり、ハウストラはより大きくもこもこしているように見える。小腸のケルクリング襞は小腸の全幅に渡って見ることが出来る。一方、大腸のハウストラは一般的に線が腸管を完全に横切らない。半分程度で止まる。小腸と大腸の見分け方としては、小腸は通常より中央に位置しており、大腸はそれを縁取るように位置している。
↓左の写真は大腸のハウストラが写っており、右の写真は小腸のケルクリング襞が写っている。
その他の見分けるポイントとしては、小腸内宮は空気と液体貯留像があるのに対して、大腸には泡沫上の便塊があることでも臓器の同定に役立つ。
また、各腸管の正常径の上限は以下の通り。
小腸 3cm、大腸 6cm、盲腸:9cm。3の倍数で覚えると覚えやすい。
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