胃切除後合併症で嘔吐が生じる理由

胃切除後合併症で嘔吐が生じる理由

 

胃を摘出した後にビルロート2法で再建を行うと輸入脚症候群という合併症が起こる。

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輸入脚とは十二指腸から胃に至る経路のこと。胃から空腸への経路は輸出脚と呼ばれる。

 

輸入脚は捻れているために、そこにファーター乳頭から分泌されている胆汁や膵液がたまり鬱帯してしまう。通過障害でこれらが一向に流れないと内圧がどんどんと高まり、一定以上の圧力になるとこれらの液体は胃の方へ逆流し、胆汁と膵液を含んだ嘔吐を起こしてしまうのである。これを防ぐために輸入脚と輸出脚を吻合するBraun吻合が行われることも多い。

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岐阜県総合医療センターより引用

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