F波とは何か(メモ)

神経伝導速度の際に、末梢神経を電気刺激して遠心性に伝播し誘発されるM波の長い潜時後に出現するF波、H波というものがある。

 

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F波のイメージ(参照:http://www2.oninet.ne.jp/ts0905/emg/emg33.htm

 

M波は運動神経刺激に対する筋肉の直接的な反応であるのに対し、F波は運動神経繊維を逆行性に(中枢側に)脊髄前角細胞を興奮させ、その一部(数%)がバックファイヤーされ遠心性に筋肉に到達したもの。普通の神経伝導速度では検査できない、神経根など非常に近位部を調べるのに適している。

 

F波はM波に比べて振幅が非常に小さいのが特徴。F波はM波と異なり支配下の運動単位を興奮させないからである。また、F波の場合は毎回参加する運動単位が異なるのでF波形は毎回異なる。この誤差をなくすために20〜50回の連続刺激が行われる。

 

(*M波はmuscle action potensialに由来。F波はfoot muscleで研究されたからという噂)

 

—また追記します—

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