めまい患者の診察では膝かかと試験も忘れずに

主訴がめまいの患者が来院された時には基本的に一通りの神経診察をする。

特に小脳梗塞を疑い協調運動障害があるかどうかも調べるわけであるが、バタバタしているなどの理由で指鼻指試験だけで小脳症状はなしと考えられてしまうことがある。

 

小脳の運動調節領域は上肢と下肢で別れているので、上肢の指鼻指試験が正常であっても、下肢の膝かかと試験で異常が出ることがある。よって必ず、小脳の協調運動を調べるのであれば指鼻指試験+膝かかと試験は必須である。

*例えば四肢の麻痺を調べる時に上肢だけ調べて下肢は調べないということはないのと同様に。

 

下肢の運動失調があれば膝の上にかかとをトントンとタップできなくなる。

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