腎臓– category –
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メサンギウム細胞とメサンギウム基質について
メサンギウム細胞とは糸球体毛細血管を支持するメサンギウム構成細胞のこと。メサンギウムという言葉の語源はメソ(=間)+アンギウム(=血管)で血管間質ということができる。 メサンギウム領域はメサンギウム細胞とメサンギウム基質からなるが、メサン... -
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糸球体疾患の整理
糸球体疾患自分用まとめ まず大きく分けて、 1「血尿or蛋白尿だけのもの」 2「血尿or蛋白尿がでて慢性腎不全に移行するもの」 の二種類がある。 血尿or蛋白尿だけのものは更に急性と慢性に分けられる。 急性のものは基本的に小児に浮腫として発症。 ... -
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BUN/Cre高値の原因
Creは腎不全の時に上がる。 BUNも腎不全の時に上がるが、Creと違い他の原因でも上昇しうる。 BUNとはblood urea nitrogenの略で血中尿素窒素のことである。これは名前の通り、血液中の尿素に含まれる窒素の量を測定したものである。尿素は摂取したタンパ... -
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CKD-MBDとは
CKD-MBDとは慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常のことである。 つまり、慢性腎不全によって腎臓機能が低下するとホルモン産生能力も落ちるため様々な代謝異常が生じてしまう。 代表的なものを3つ 1.線維性骨炎:骨吸収が促進することにより骨強度が... -
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腎前性腎不全と腎性腎不全の鑑別
腎前性腎不全と腎性腎不全はどう違うのか 急性腎不全では腎臓が急激に機能低下することにより、濾過されなくなり尿量が減る。するとBUNやクレアチニンが上昇。尿細管での排出能力も落ちるのでカリウム上昇やアシドーシスになる。 急性腎不全の原因とし... -
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eGFR低下による症状
eGFR(=推定糸球体濾過量)とは GFRの検査として一般的なクレアチニンクリアランスの測定には24時間の蓄尿や採血が必要。しかし、血清Cre、年齢、性別によって簡単にGFRを推定することができる(=eGFR)。 男性のeGFRの推定式=194×(Cr^-1.094)×(年齢^... -
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尿閉と無尿の違いとその原因
尿閉とは、膀胱内に貯留している尿を排泄できない状態であり、下腹部膨隆などの膀胱充満所見を認める。 無尿とは、腎臓での尿生成の低下や上部尿路の閉塞などにより尿量が減少した状態。乏尿とも言う。 端的にいうと 尿閉とは膀胱に尿がある状態。 無尿... -
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慢性腎不全と慢性腎臓病の違い
とある症例についてディスカッションしている際に「慢性腎不全」という言い回しをしたら上級医に「慢性腎臓病」の方が適切な言い方と指導された。後日、教授に対して「慢性腎臓病」と言ったら「慢性腎不全」の方が適切と言われてしまった・・・。 さて、ど... -
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ネフローゼ症候群の診断基準と覚え方
ネフローゼの診断基準 成人: 1:蛋白尿3.5g/日以上が持続 2:血清アルブミン値≦3.0g/dL 3:浮腫あり 4:高LDL血症 1と2は必須 小児: 蛋白尿高度、夜間蓄尿で40mg/時/m^2以上 血清アルブミン値≦2.5g/dL 覚え方というかゴロ合わせ これであさ... -
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CO2が酸でHCO3-がアルカリである理由
【体液pHが一定に保たれる理由】 細胞が適切に働くには体液を至適pHに保つ必要があるが、体内は代謝によって産生される多量のCO2などの揮発性酸と乳酸、リン酸、ケトン体などの不揮発性酸のために酸性になる傾向にある。 体が酸性に傾きすぎないように酸を...