腎臓– category –
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慢性腎不全でインスリン必要量が減る理由
慢性腎不全でインスリン必要量が減る機序 糖尿病患者ではインスリンがうまく分泌されない・働かないために治療としてインスリン注射が必要である。糖尿病が悪化すればするほどインスリン必要量も増えそうであるが、合併症として腎不全が進行するとインス... -
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近位尿細管でアンモニアが産生される理由
近位尿細管細胞はなぜアンモニアを作る必要があるのか 人体は腎臓・肺から酸を排泄することでアシドーシスにならないように恒常性を保っているが、体内で不揮発酸が過剰に産生された場合や腎不全により中々酸が排泄できない場合は、体全体は酸性に傾いて... -
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試験紙法とスルホサリチル酸法の違い
尿蛋白の検査として一般的には試験紙法が用いられているが、これはアルブミン蛋白に対する反応性をみている。特徴としては、あえて感度を鈍感にすることによって生理的な蛋白尿を検出しないようにしている。つまり、健常人でも5mg/dlほどのタンパクは尿... -
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JG細胞と緻密斑の働きについて
【JG細胞】 JG細胞(別名:顆粒細胞、傍糸球体細胞)は輸入細動脈の血管壁に存在しており、循環血漿量の減少や腎動脈狭窄などによって輸入細動脈にある圧受容体が圧力の低下を感知すると、JG細胞がレニンを分泌して血圧を保とうとする。因みにとはJG細胞と... -
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多発性嚢胞腎で十分な水分摂取が推奨される理由
多発性嚢胞腎とは多数の嚢胞が腎臓の両側に生じて腎機能の低下、最終的には腎不全に至る遺伝性疾患である。日本における頻度は10万人あたり10人前後。 遺伝形式としては常染色体優性と常染色体劣性の2タイプがあり、常染色体優性タイプでは成人(特... -
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血尿と潜血、ヘモグロビン尿の違い
血尿とヘモグロビン尿の違い 血尿とは尿に赤血球が混ざったものをいう。 血尿は混ざる血液量に応じて肉眼的血尿と潜血(顕微鏡的血尿)に分けられる。 ・肉眼的血尿…多量の赤血球が混ざることにより肉眼的に尿が赤くなる状態。尿1L中に1ml以上の血液が... -
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溶連菌感染後糸球体腎炎の治療でステロイド禁忌の理由
溶連菌感染後糸球体腎炎の治療でステロイド禁忌の理由 溶連菌感染後糸球体腎炎とはA群β溶連菌に感染してから2週間ほどして血尿、タンパク尿、浮腫、高血圧などを呈する疾患である。病態としては溶連菌の抗原が糸球体に沈着し、それに対して抗体が産生... -
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慢性腎不全で低カルシウム血症になる機序
慢性腎不全で低カルシウム血症になる機序 慢性腎不全になると糸球体濾過量が低下し、リンの排泄ができなくなるので高リン血症になる。すると副甲状腺からPTHが分泌されて高リン血症を解消するが、腎不全が進行するにつれて代償できなくなる。 高リン血症... -
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血漿交換と血液吸着法の違い
血漿交換と血液吸着法の違い これらはともに除去療法(アフェレシス)と呼ばれていて、血液透析の親戚のような治療法である。 血漿交換というのは血球は通過できないが病因物質は通過できるぐらいの孔を持つ膜で病因物質だけ選択的に除去する方法。血... -
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糖尿病性腎症で摂取カロリーをむしろ増やすべき理由
糖尿病性腎症で摂取カロリーをむしろ増やすべき理由 糖尿病の三大合併症として糖尿病性腎症がある。治療方針として、厳格な血糖コントロール、降圧療法、蛋白制限食がある。 イラストはwebsite糖尿病ネットワークより引用 腎不全は上記のイラストのよ...