代謝内分泌– category –
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糖尿病重症化で下肢切断となる理由
糖尿病重症化で下肢切断となる理由 糖尿病の合併症として足病変がある。糖尿病足病変の定義は「神経障害や末梢毛血流障害を有する糖尿病患者の歌詞に生じる感染、潰瘍、深部組織の壊死性病変」と定義されている。 足病変の原因は神経障害、血流障害 感... -
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バセドウ病で眼球突出する理由
バセドウ病で眼球突出する理由 バセドウ病とは甲状腺に対する自己抗体であるTSH受容体抗体が産生され、甲状腺機能が異常に亢進してしまう疾患である。バセドウ病の症状の1つとして眼球突出が知られている(患者の25-50%)。眼球突出はバセドウ病眼症(g... -
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経口血糖降下薬の使い分け
経口血糖降下薬の作用機序と使い分け ■ 経口血糖降下薬の適応 糖尿病治療はまず食事療法・運動療法からスタートするが、それでも血糖コントロール不良の場合は経口血糖降下薬の適応となる。 血糖コントロール不良とは以下のいずれか1つ以上が当てはま... -
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乳酸アシドーシスで腹痛が起こる機序
糖尿病の乳酸アシドーシスで腹痛が起こる理由 乳酸アシドーシスとは 1型糖尿病などでインスリンが働かない場合、糖の代わりにエネルギー源として脂肪が利用されるようになる。その結果、脂肪代謝の副産物であるケトン体が生成されケトアシドーシスとな... -
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尿ケトン体陽性の原因と意義
尿ケトン体陽性の原因と意義 ケトン体とは脂肪がβ酸化によって分解される時にできる副産物である。具体的にはアセト酢酸、βハイドロオキシ酢酸、アセトンが産生される。 尿中にケトン体があるということは当然血中のケトン体濃度が上昇していることを反... -
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速効型、超速効型、中間型、持効型インスリンの違い
速効型、超速効型、中間型、持効型インスリンの違い ・速効型、超速効型インスリン・・・インスリン追加分泌を補充 ・中間型、持効型インスリン・・・インスリン基礎分泌を補充 イラスト参照*1 ◯速効型インスリン製剤(ヒューマリン、ノボリン) イ... -
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痩せてる患者にSGLT2禁忌の理由
・SGLT2阻害薬とは SGLT2阻害薬とは近位尿細管でのブドウ糖の再吸収を抑制することで尿から糖を排泄し、血糖値を低下させる薬剤である。1日100g程度のブドウ糖を尿中に排泄することができ、カロリーにすると400Kcal相当。糖質をエネルギーとして利用できな... -
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αグルコシダーゼ阻害薬で消化器症状がでる理由
αグルコシダーゼ阻害薬(糖尿病治療薬)の副作用で消化器症状がでる機序 一般名:アカルボース、ボグリボース、ミグリトールなど ・αグルコシダーゼは血糖上昇を抑えることが出来る 食事でとられる炭水化物はまず唾液のアミラーゼによって二糖類に分解さ... -
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ビグアナイドで乳酸アシドーシスになる機序
ビグアナイド薬(一般名:メトホルミン、ブホルミン)で乳酸アシドーシスになる理由 ■ビグアナイドの作用機序:ビグアナイドはAMPキナーゼ(AMPK)を活性化させる作用があり、AMPKが肝臓での糖新生の抑制を抑制している。つまり、ビグアナイドはアミノ酸... -
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シックデイとは何か
シックデイとは糖尿病の治療中に発熱、消化器症状、ストレスなどにより体調を崩したり、食欲不振のため食事ができない時をシックデイ(sick day)という。 このような状態ではそれまで血糖コントロール良好であった患者でも一気に血糖が崩れてしまう。機序と...