代謝内分泌– category –
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尿ケトン陰性でもDKAは否定できないという話
尿ケトン陰性でもDKA(糖尿病ケトアシドーシス)は否定できないという話 糖尿病患者が脱水、著しい口渇、腹部症状などを呈している場合、糖尿病ケトアシドーシスなどが疑われる。糖尿病性ケトアシドーシスではインスリン欠乏状態になるために脂肪酸がエ... -
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副腎クリーゼを診断するには
副腎クリーゼとは副腎機能が低下することにより鉱質コルチコイド、糖質コルチコイドが欠乏し、ショックに至る病態である。 【症状】 嘔吐、腹痛、発熱、、倦怠感、関節痛、食欲不振、意識障害などなど…。多様かつ非特異的な症状が見られる。これらの症状を... -
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混合型インスリン製剤とその適応
混合型インスリン製剤とは 糖尿病患者において経口血糖降下薬を何種類か併用しても血糖コントロールが難しい場合は生理的なインスリン分泌が低下していると考えられ、インスリン療法の適応となる。本来であれば基礎分泌と追加分泌を両方補うことのできる... -
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GI療法(グルコースインスリン療法)とは何か
GI療法(グルコースインスリン療法)とはグルコースとインスリンを投与によって高カリウム血症を補正するための治療である。 インスリンは末梢組織(筋肉、脂肪)に働きグルコースと共にカリウムを血管から細胞内に移動させる働きがある。 【詳しく言う... -
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強化インスリン療法とその適応
◯強化インスリン療法とは 強化インスリン療法とは頻回のインスリン注射によって血糖変動を健常者に近づける方法。健常者の生理的なインスリン分泌は基礎分泌と追加分泌からなるが、強化インスリン療法では速効型インスリンと持効型インスリンを併用するこ... -
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甲状腺機能低下症で貧血になる理由(メモ)
甲状腺機能低下症で貧血になる機序(メモ) 1,エリスロポエチンの問題 腎性貧血甲状腺ホルモンは腎臓におけるエリスロポエチンの産生に関与しており、貧血が長引くとエリスロポエチンの産生の低下をきたし、骨髄における赤血球への分化を抑制してしま... -
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糖尿病患者で発がんリスクが上昇する理由
糖尿病で発がんリスクが上昇する理由 自分の勤務先の病院では糖尿病の教育入院患者にほぼ全例腹部エコーをしている。糖尿病では悪性腫瘍の合併率が高いことが知られており、そのスクリーニング目的で行われているようである。10万人規模のコホート研究で... -
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糖尿病でCVRRが低下する理由
糖尿病でCVRRが低下する理由 CVRRとは(Coefficient of Variation of R-R intervals )の略で 心電図R-R間隔変動係数のこと。 つまり…? 心電図においてPーQRSーTのRというのは心室の興奮、つまり心室が収縮をするときの点であり、RとRの間隔は脈と脈... -
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糖尿病患者の目標血糖値はいくらにするべきか(メモ)
糖尿病患者の目標血糖値 http://www.jds.or.jp/common/fckeditor/editor/filemanager/connectors/php/transfer.php?file=/uid000025_474C323031332D30322E706466を参考に。 ・良好な血糖コントロールは長期予後を改善する。 ・細小血管症(腎症、網膜... -
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糖尿病でCharcot(シャルコー)関節になる理由
糖尿病でCharcot(シャルコー)関節になる理由 糖尿病で高血糖状態が持続すると全身性に末梢神経障害、血管障害が生じる。神経障害、血管障害が関節にも及ぶと不規則に関節の破壊と増殖が繰り返され、実質的に関節が破壊される。シャルコー関節患者は...