代謝内分泌– category –
-
代謝内分泌
インスリン療法にてインスリン初期投与量の決め方
糖尿病患者が入院してきた場合、漫然とスライディングスケールでインスリン投与を続けるのは望ましくない。インスリンスライディングスケールでは高血糖になってからインスリン投与量を決めて下げるので、禁忌がない限りは生理的な血糖コントロールが可能... -
代謝内分泌
糖尿病患者へのアプローチ
糖尿病患者へのアプローチめも 【概要】 ・まずはインスリン依存状態か非依存状態か判断 ・経口血糖降下薬は低血糖を来さない薬を必ず少量から開始(SU薬は避ける。血管合併症のリスクの観点からは第一選択はメトホルミン、第二選択はDPP-4阻害薬、αGI)... -
代謝内分泌
クワシオルコルとマラスムスの違い
クワシオルコルとマラスムスの違い +クワシオルコルでお腹が膨れる理由 【クワシオルコル】 ・クワシオルコルとは栄養失調の一形態でガーナ語に由来しており「受け入れられなくなった子」という意味。栄養素の中で、特にタンパク質不足で生じる。 好発... -
代謝内分泌
脂肪不足で脂肪肝になる理由
脂肪肝とは脂肪の摂取過剰で肝細胞に脂肪が蓄積していき生じる病態である。 が、面白いことに?脂肪の摂取不足でも脂肪肝になる。 タンパク質をつくる工場である肝臓では、アポリポタンパク質という脂肪の輸送に関わるタンパク質の産生が行われている。... -
代謝内分泌
高尿酸血症への対応
日本痛風・核酸代謝学会の診断基準によれば男女を問わず、7.0mg/dlを超えると高尿酸血症と定義されている。 ◯尿酸高値=痛風ではない 尿酸は人では溶解度が約7.0mg/dlと言われており、それ以上の高濃度になると尿酸は関節などに沈着して痛風を発症させる... -
代謝内分泌
血清浸透圧と張度の違い
浸透圧と張度の違い 血清浸透圧の定義:溶液内のすべての溶質濃度を表すものである。 血清浸透圧の予測式 =2×Na(mEq/L)+Glu(mg/dL)/18+BUN(mg/dL)/2.8 血清浸透圧は上の予測式の通り、Na、グルコース、BUN(尿素窒素)の3つで規定されている。浸透... -
代謝内分泌
高カリウム血症への初期対応
高カリウム血症の原因は↓記事参照 高カリウム血症の原因 - つねぴーblog ●高カリウム血症をみたらどうするか 1,まずはバイタルチェック。 高カリウム血症では徐脈を引き起こす(この原因は洞調律の消失による房室接合部調律。)必要になるかどうかは別... -
代謝内分泌
高カリウム血症の原因
主に救急外来での話。 ・採血の前に 採血をしてしまえば高カリウム血症は拾い上げることができるが、それ以前にどういう患者で高カリウム血症を疑わねばならないか ・腎不全など腎機能低下が考えられる患者 ・頻呼吸を認める患者 ・意識レベル低下患者 ... -
代謝内分泌
SIADHの診断基準とその意義
●SIADHとは SIADH(抗利尿ホルモン不適合分泌症候群)とは名前の通り抗利尿ホルモンであるバソプレシンが血漿浸透圧に対して不適切に分泌されることにより水分過剰貯留となってしまう症候群である。希釈性低ナトリウム血症を呈する。 原因は非常に多く覚え... -
代謝内分泌
DKA/HHSへの初期対応
血糖異常高値への初期対応 救急外来に来た患者の採血で血糖が異常に高かった場合(300以上)、初期対応はどうするべきか。異常高血糖をきたす病態として重要なものとしては糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)と高浸透圧高血糖症候群(HHS)がある。 ◯...