手技・身体診察– category –
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手技・身体診察
つぎあし歩行(tandem gait)とその意義
つぎあし歩行(tandem gait)とその意義 つぎあし歩行とは一方の足先ともう一方のあしのかかとが交互につくようにしながら直線状にまっすぐ歩かせるテストのことである。重度の運動失調があればつぎあし歩行などするまでもなく、真っすぐ歩けないというこ... -
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主訴:歩行障害の鑑別
・痙性片麻痺歩行 大脳〜頸髄レベルでの片側性錐体路障害で片麻痺を呈する。 (内包付近の血管障害:被殻出血、視床出血、中大脳動脈流域脳梗塞など) 歩行時の自然な屈伸が減少し、下肢は伸展しつま先は垂れていることが多い(下肢全体が棒のように突っ... -
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上肢筋力の見方memo
ERでみるべき筋力スクリーニングmemo ◯三角筋(deltoid:デルトイド) 三角筋の支配神経分節はC5,6 支配末梢神経は腋窩神経 上図のように患者に腕を横に伸ばしてもらった状態を維持してもらう。検者は上から下に抑えるようにして、患者はそれに逆らう... -
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mingazzini徴候の方法と意義
mingazzini(ミンガッティーニ)徴候の方法と意義 下肢Mingazzini試験とは患者に仰臥位になってもらった状態で股関節と膝関節を90度屈曲させて両側の下肢を両手で持ち挙上させる。検者が手を話すと麻痺側の足が下降、もしくは動揺する。バレー徴候と同... -
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デジェリーヌ徴候(dejerine sine)とは何か
デジェリーヌ徴候(dejerine sine)とは何か 腰椎椎間板ヘルニアなどによる坐骨神経痛においては咳やくしゃみ、排便時のいきみなどで下肢痛の増悪など放散痛が出現することがある(=デジェリーヌ徴候)。この徴候が見られた場合は椎間板ヘルニアや脊髄腫... -
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瞳孔不同の定義とその原因
◯瞳孔不同の定義 写真参照:Anisocoria : WTF 瞳孔不同とは、瞳孔の直径の差が0.4mm以上のものと定義されている。 0.5mm以上の左右差で器質的な脳障害を示唆、1.0mm以上の左右差で器質的な脳障害を強く示唆。 瞳孔径は神経支配である交感神経(散瞳機... -
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カンジダ指間びらん症が第三指間に多い理由
カンジダ指間びらん症が第三指間に多い理由 画像参照:皮膚カンジダ症 | 埼玉県皮膚科医会 カンジダ指間びらん症とは真菌カンジダがゆびの間で増殖して発赤や掻痒感を引き起こす皮膚疾患。水仕事の多い主婦や美容店など働く人に多く見られる。 なぜ第三... -
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hutchinson徴候とは何か
hutchinson徴候とは帯状疱疹において鼻背〜鼻尖部に皮疹が出現すること。 画像参照:http://www.kogiso-clinic.com/menu/nose.html 帯状疱疹において鼻背〜鼻尖部(鼻毛様体神経支配領域)に皮疹があると眼病変の発症リスクが高くなり、症状が重症化し... -
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眼球結膜黄疸の感度
眼球結膜(つまり眼球の白いところ)の観察において重要なのは黄染と充血の有無。 何らかの原因により血中ビリルビン濃度が上昇すると、顔面、粘膜、そして全身の皮膚の色が黄色に変化していく。眼球結膜の黄疸は最もわかりやすく、最初に認識されると言わ... -
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ミオクローヌスとは何か
ミオクローヌスとは不随意運動の一種。筋肉の不随意的かつ突発的な収縮を意味する。 一定のリズムで素早い不随意運動があればミオクローヌスではなく振戦と呼ばれる。 限局的であれば一つの筋肉がピクッ、ピクッという程度の収縮であるが広範囲になると...