薬理– category –
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陰イオン交換樹脂で高コレステロール血症の治療が出来る理由
陰イオン交換樹脂の作用機序 ■まず腸肝循環について ファーター乳頭から分泌される胆汁に含まれる胆汁酸はコレステロールから作られている。材料となるコレステロールも無限にあるというわけではないので一度腸管内に分泌された胆汁酸も再び再吸収されて... -
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新生児にクロラムフェニコール禁忌の理由
クロラムフェニコールとは多くのグラム陽性菌、陰性菌に効果のある抗菌薬であるが再生不良性貧血などの副作用があるために腸チフスなどの重症な感染症や耐性のために他に有効な抗菌薬がない場合にのみ用いられる。 また新生児においてはクロラムフェニコ... -
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肝性脳症でラクツロースを用いる理由
肝性脳症とは高度の肝臓障害により意識障害、羽ばたき振戦などを始めとした様々な精神症状をきたす症候群である。劇症肝炎や肝硬変が主な原因。 【肝性脳症の病態】 肝機能が正常であれば、腸管から吸収された毒素を解毒することができるが、肝機能が低... -
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血液ガス分配係数の覚え方・ゴロ合わせ
血液/ガス分配係数の定義とは37度、760Torrの環境下で血液1mlに溶けるガスの量のことである。 この値が大きいほど血液によく溶ける物質であることを意味している。 代表的な吸入麻酔薬の血液/ガス分配係数は以下のとおりである。 ハロタン 2.36 エンフ... -
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MAC(最小肺胞濃度)の覚え方・ゴロ合わせ
MAC(最小肺胞内濃度)とは 定義としては、1気圧の環境下で100人に皮膚切開を加えて半分の50人が体を動かさない時の吸入麻酔薬の肺胞濃度を最小肺胞濃度(MAC)という。MACはあくまで麻酔作用の基準であり、鎮痛作用とは関係がない。 勘違いされやす... -
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睡眠時無呼吸症候群の不眠にジアゼパム禁忌の理由
睡眠時無呼吸症候群の不眠にジアゼパム禁忌の理由 睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に10秒以上の無呼吸が繰り返され、睡眠が浅くなることにより日中に過度に眠くなってしまう症候群のことを言う。原因としては閉塞型と中枢型に分類されるが、閉塞型とは... -
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精神依存と身体依存の違い
精神依存と身体依存の違い アルコールやたばこ、コカインや大麻のような中枢神経に作用して精神状態に影響を与える物質を精神作用物質という。精神作用物質の使用によって生じるものとして中毒や乱用、依存がある。 特に薬物による依存はWHOによって次の... -
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尿閉で利尿薬や輸液禁忌の理由
尿閉で利尿薬や輸液禁忌の理由 尿閉というのは膀胱には尿がたまっているが尿がでない状態をいう。原因としては前立腺肥大症によって尿道が閉塞している場合や、神経因性膀胱によって排尿反射が低下して排尿がうまくいかないことなどが典型的な原因である... -
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びまん性汎細気管支炎でエリスロマイシン少量投与を行う理由
びまん性汎細気管支炎でエリスロマイシン少量投与を行う理由 びまん性汎細気管支炎とは両肺の呼吸細気管支に炎症が見られる疾患であり、遺伝的要因を基盤に発症する(HLAーB54の保有率が高い)。気道の感染防御がうまくできないために慢性的に感染と炎... -
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α受容体とβ受容体の違い
α受容体とβ受容体の違い アドレナリン受容体にはα受容体とβ受容体のふたつのタイプがあることが1950年ごろに発見された。そののち、α受容体、β受容体にはそれぞれ更なるサブタイプが有ることが発見された。(α受容体は6種類、β受容体は3種類) 以下...