新生児にクロラムフェニコール禁忌の理由

クロラムフェニコールとは多くのグラム陽性菌、陰性菌に効果のある抗菌薬であるが再生不良性貧血などの副作用があるために腸チフスなどの重症な感染症や耐性のために他に有効な抗菌薬がない場合にのみ用いられる。

 

また新生児においてはクロラムフェニコール投与によってグレイ症候群(灰白色症候群)を引き起こすことが知られている。新生児は肝機能が未熟なために投与されたクロラムフェニコールのグルクロン酸抱合を十分に出来ずに血中でのクロラムフェニコール濃度が異常に高くなり、腹部膨満に始まるショック状態に陥り死に至る(急性末梢循環不全)。なお、この際に全身が灰白色になることからグレイ症候群と呼ばれている。

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