血液– category –
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汎血球減少の原因と覚え方
汎血球減少の原因と語呂合わせ 汎血球減少とは赤血球、白血球、血小板の3系統における血球が減少することであり、それにより貧血、易感染性、出血傾向などの症状が出現する。 代表的な原因疾患を紹介・造血幹細胞の障害により…再生不良性貧血 ・造血... -
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赤沈の原理と亢進の原因について
赤沈の原理と亢進の原因について 赤沈とは、試験管の中に抗凝固剤であるクエン酸ナトリウムと血液を一定の割合で入れて放置し、赤血球がどれだけ下に降下(沈殿)するかを調べる検査である。赤沈亢進は成人男性では1時間0〜1mm以上、成人女性では1時間... -
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再生不良性貧血の治療に蛋白同化ステロイドが用いる機序
再生不良性貧血の治療に蛋白同化ステロイドが用いる機序 再生不良性貧血とは骨髄における造血幹細胞レベルに障害が起こり、汎血球減少をきたす疾患である。原因としては造血幹細胞自体が器質的に異常をきたしている場合と免疫学的な機序が考えられる。 ... -
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ABO血液型〜オモテ試験とウラ試験の違い〜
オモテ試験とウラ試験の違い ABO血液型の特徴として、自己の赤血球が保有しない抗原に対する抗体を血清中に規則的に持っているという特徴がある。それを利用してABO式血液型の検査にはオモテ試験とウラ試験の2種類がある。端的に言えば、オモテ試験... -
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ITPの治療でピロリ菌の除菌を行う機序
ITPの治療でピロリ菌の除菌を行う機序 ITP(特発性血小板減少性紫斑病)では免疫学的機序により血小板の破壊亢進がおこり、血小板減少と出血傾向をきたす疾患である。 ITPの一般的な治療として、副腎皮質ステロイドを用いて免疫の活性化を抑制して血小板... -
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血小板輸血不応の定義の予防法
血小板輸血不応の定義 血小板輸血を行っても予期したほどの血小板数の上昇が見られない状態を血小板輸血不応状態と呼ぶ。定義としては輸血1時間後の補正血小板増加数(CCI)が7500/uL未満、血小板回収率が30%以下が2回続いた場合を血小板輸血不応と... -
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多発性骨髄腫でβ2MG、アルブミンが病期分類に用いられる理由
多発性骨髄腫でβ2MG(ミクログロブリン)、アルブミンが病期分類に用いられる理由 多発性骨髄腫ではISSという病期分類がある。それではアルブミンとβ2MGという物質が指標として用いられているのだが、血中アルブミンが低ければ低いほど重症、β2MGは高け... -
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溶血で尿ビリルビン陽性とならない理由
溶血で尿ビリルビン陽性とならない理由 溶血すると赤血球内の物質が漏れ出す。赤血球から流出したヘモグロビンは網内系においてヘモグロビン→ヘム→ビリベルジン→間接ビリルビンへと変換される。この間接ビリルビンは肝臓で直接ビリルビンに変換されて胆汁... -
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慢性骨髄繊維症で涙滴赤血球が出現する理由
慢性骨髄繊維症で涙滴赤血球が出現する理由 慢性骨髄繊維症(CMF)とは骨髄において異常クローンが出現し、それらによるサイトカイン刺激により骨髄内でコラーゲンが過剰に産生されて骨髄の繊維化が起こる疾患である。慢性骨髄繊維症では骨髄で正常な造血が... -
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慢性炎症に伴う貧血でフェリチンが高値になるのはなぜか
慢性炎症に伴う貧血でフェリチンが高値になる理由 肺炎、骨髄炎のように体内で炎症が起こると貧血が起こることが知られている。肝臓で合成されるヘプシジンというホルモンが関与していることが近年の研究でわかってきた。 一般的に、体内で鉄が過剰状...