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呼吸器
喘息の外来でのフォロー
喘息患者に対して、下記の表1に該当する症状に応じて治療ステップを考える。 それぞれのステップの治療を行い、症状が3−6ヶ月程度落ち着いていれば治療のステップダウンが可能である。 逆に症状のコントロールができていなければステップアップが必要と... -
ER
感染性腸炎の原因と潜伏期間
感染性下痢症の原因微生物の鑑別メモ ***細菌性*** ✅カンピロバクター腸炎 鶏肉・肉から感染。 潜伏期間2−10日間。血便あり。 下痢・高熱・腹痛あり。ギラン・バレー症候群発症リスクあり。 ✅黄色ブドウ球菌 おにぎりや弁当など直接手指を... -
統計学
質的変数に順序情報のある例とない例
統計学検定3級(2019年度11月)の出題より Q、「カテゴリ間に順序がある場合もカテゴリに対応する棒の順番は自由に変えることができる」は正しいか? A、正しくない カテゴリ間に順序があるということは、その順序(=順序情報)に意味があるとい... -
リンパ節腫大
縦隔リンパ節腫大の原因・鑑別
縦隔リンパ節腫大の原因・対応 ✅縦隔リンパ節腫大で想起するべき疾患 ・悪性腫瘍:肺がんが頻度としては最も多い(その他にも食道がん、乳がん、甲状腺がんなど) ・リンパ腫 ・サルコイドーシス ・COPD ・カポジ肉腫 ・キャッスルマン病 ・感染症(肺炎、... -
リンパ節腫大
鼠径リンパ節腫大の鑑別診断
局所リンパ節腫大の原因検索 リンパ節の腫大を発見したら… ✅まず問診するべきは ・発症時期と経過(数日単位なのか数年単位なのか) ・B症状:発熱、体重減少、盗汗の有無 ・局所の症状:疼痛や周囲の熱感など ・既往歴:アトピーや結核など ・内服薬... -
栄養学
いつST介入の依頼をするか
誤嚥性肺炎の入院患者などで嚥下機能低下が見込まれる場合、ST介入を依頼することがある。 しかし、全例ST依頼をしていてはSTもマンパワー的に対応が困難となってしまう。 嚥下機能の大前提として 意識障害がない(食べ物を認識できる覚醒度) 呼吸不全が... -
統計学
変動係数とは何か
✅変動係数とは、標準偏差 を平均で割ったもの。相対的なばらつきを表す。単位のない数となり、百分率であらわされることもある。別名:相対標準偏差 (RSD, relative standard deviation) とも呼ばれる。 ✅変動係数はいつ用いるのか: 平均値が異なる2... -
心電図
北西軸と不定軸について
・右軸偏位と左軸偏位に関しては↓の記事から 右軸偏位と左軸偏位の違い - つねぴーblog@内科専門医 ✅北西軸とは 電気軸が-90°〜-180°の場合を北西軸または極端な軸偏位と呼ぶ。 北西軸の心電図の一例(Ⅰ誘導のQRS高の和がマイナス、aVf誘導のQRS高の和... -
統計学検定
中央値と四分位数範囲について
✅中央値と平均値の使い分け 正規分布であれば平均値と標準偏差を用いてきたが、正規分布ではない、左右非対称のデータがある場合はどうしたら良いのか。平均値ではなく中央値を用いる。 平均値はたった1つの巨大な外れ値があった場合に、平均値が大きく動... -
代謝内分泌
甲状腺結節への対応
甲状腺結節への対応 ・甲状腺結節は加齢とともに増加する。他疾患精査の際に偶発的に見つかることが多い。 ・甲状腺結節の原因として、過形成によるコロイド甲状腺腫、甲状腺炎、甲状腺嚢胞、甲状腺腺腫、甲状腺がんなどがある。 ・甲状腺がんのリスク因...