貧血で低酸素血症にはならない理由

貧血で低酸素血症にはならない理由

 

低酸素血症とは動脈血中の酸素分圧が低下している状態のことをいうが、原因としては肺胞低換気、シャント、拡散障害、換気血流不均等がある。
貧血も低酸素血症になりそうな気がしてしまうが、それは正しくない。貧血というのは血液中のヘモグロビンが成人男子では13g/dl,女子では12g/dlを下回った状態と定義されている。故に、貧血の状態ではヘモグロビンと結合できる酸素の量は減ってしまうが、血液中の酸素が低下することはない。
一方、「低酸素症」は組織にうまく酸素が分配されないことをいうので、貧血で起こり得る病態である。

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