外科手術中に色素を投入するのは何故か

外科手術中に色素を投入するのは何故か

 

インジゴカルミンやメチレンブルーといった色素を手術中に静脈投与することがある。静脈に入った色素は心臓に還ってまた動脈血から腎臓に行き、濾過されて尿中に排泄される。もし注射した色素が腹腔内に漏れ出るようであれば尿管や膀胱など尿路系の何処かに損傷が起きていることが示唆される。

よって尿路損傷がないかどうか確かめるために色素を注射する。

 

インジゴカルミンやメチレンブルーは無害であるが生理作用が無いわけではない。

インジゴカルミンはα受容体を刺激し高血圧を起こす。

メチレンブルーはパルスオキシメーターの値を低くしてしまう(光を遮断する)。

 

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