なぜ?– category –
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なぜ?
脂肪不足で脂肪肝になる理由
脂肪肝とは脂肪の摂取過剰で肝細胞に脂肪が蓄積していき生じる病態である。 が、面白いことに?脂肪の摂取不足でも脂肪肝になる。 タンパク質をつくる工場である肝臓では、アポリポタンパク質という脂肪の輸送に関わるタンパク質の産生が行われている。... -
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腫瘍崩壊症候群で低カルシウム血症になる理由
腫瘍崩壊症候群で低カルシウム血症になる理由 腫瘍崩壊症候群とは白血病や悪性リンパ腫などの化学療法の際に腫瘍細胞が破壊されて腫瘍細胞の内容物が血管に流出し、高カリウム、高尿酸血症、高リン酸血症、低カルシウム血症などを呈する病態である。血中... -
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白血病治療でメイロンを投与する理由
白血病治療でメイロン®を投与する理由 白血病の治療で化学療法を行う場合は腫瘍崩壊症候群に注意が必要。腫瘍細胞が大量に破壊されることによって腫瘍細胞の成分が血中に流入することによって引き起こされる。高カリウム血症、高リン血症、高尿酸血症、... -
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脾臓摘出患者に肺炎球菌ワクチンを打つ理由
肺炎球菌は莢膜という膜を持つため好中球の貪食に抵抗性を示す。 故に、肺炎球菌防御の主体は脾臓によるトラップということになるが、何らかの理由により脾臓摘出している患者では肺炎球菌の病原性をもろに食らうことになるため、抑えることが出来ずに短... -
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TIAで失神を伴わない理由
失神の原因がTIA(一過性脳虚血発作)であることは非常に稀である。 TIAは「局所脳虚血あるいは網膜虚血が原因による短時間の神経症状による症状であり、通常は1時間以内に症状は消失し、急性期脳梗塞の所見を伴わないもの」と定義されている。 脳梗... -
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カルバペネム系でメロペネムが好まれる理由
現在日本で使えるカルバペネムは以下のものがある。 イミペネム・シラスタチン(チエナム®) メロペネム(メロペン®) パニペネム・ベタミプロン(カルベニン®) ビアペネム(オメガシン®) ドリペネム(フィニバックス®) カルバペネム系は非常に広域の... -
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腹痛患者に吐き気の有無を問診する理由
腹痛の原因疾患によって吐き気を伴いやすいかどうかが異なるので、吐き気の有無の問診は診断において重要。 一般的に、何らかの原因によって小腸の蠕動が停止すると強い吐き気を伴うと言われている。例えば虫垂炎では小腸の末端まで炎症が波及して小腸の... -
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いぼ(尋常性疣贅)のメカニズム
いぼのメカニズム(memo) 【いぼ形成のイメージイラスト】 http://www.skin-clinic.jp/222.html 尋常性疣贅とはいわゆるイボのこと。原因としてはヒトパピローマウイルス2型、27型、57型感染によるものが知られている。プールサイドや脱衣場など裸... -
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伝染性膿痂疹が鼻周囲に好発する理由
伝染性膿痂疹とは小児に好発する皮膚感染症で原因菌としてはA群β溶連菌やブドウ球菌などが知られている。伝染性膿痂疹は徐々に病変が周囲の皮膚にも伝染して広がりつつ、離れた場所にも飛び火して広がることから”とびひ”と呼ばれる。 あせも・虫刺されな... -
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ニキビのメカニズムmemo
ニキビ(尋常性ざ瘡)のできるメカニズム 【定義】 ニキビの定義は「毛包、脂腺を反応の場とし、面皰(めんぽう)を初発疹とし、紅色丘疹、膿疱さらには嚢腫/結節の形成も見られる慢性炎症疾患」とされている。 *面疱(コメド)とは毛穴の出口が硬くなって...