なぜ?– category –
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なぜ?
ショックへの輸液ではNaを多く、Kを少なくする理由
ショック患者への輸液ではNaを多く、Kを少なくする理由 輸液に入っているナトリウム量が血管内に残る水分量を規定する(Naが多いほど浸透圧も高くなるため水が引っ張られて血管内に残る)。よって血圧が低下している患者にはNaの多い輸液製剤を投与する... -
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Na量とNa濃度の意義の違い
Na量とNa濃度の意義の違い ・体内のNa量は細胞外液量を規定する Naには水を引っ張る力があるのでNaが多ければ細胞外液量も増えるし、Naが少なければ細胞外液量は減る。細胞外液量が増えればいわゆる浮腫の状態、細胞外液量が減れば脱水。つまり、浮腫や... -
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急性低ナトリウム血症の初期治療
急性低ナトリウム血症への対応 低ナトリウム血症では血漿浸透圧が低下することにより血液中から細胞へ水がシフトし、脳浮腫を引き起こしうる(致死的)。神経症状が出現している場合は速やかに補正を開始する必要がある。 ・脳ヘルニアの危険がある場... -
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敗血症における乳酸測定の意義
●ショック状態の時、乳酸の上昇が起こる。 末梢循環が保たれなくなると、末梢組織・細胞レベルで低酸素状態になる。酸素がなくなると好気呼吸であるクエン酸回路、電子伝達回路が回らなくなる。すると嫌気的呼吸の解糖系のみでエネルギー産生することにな... -
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溶連菌感染症疑いにペニシリン投与して良いのか
溶連菌感染症では第一選択的にアモキシシリン(サワシリン®)が用いられる。溶連菌感染症への治療ではそれで良いのだが、発熱、咽頭痛、扁桃の腫大、咳がなしなどの症状がそろっていても咽頭培養をしないことにはあくまで”疑い”である。 溶連菌感染症と... -
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心膜摩擦音の機序とその音声紹介
心膜摩擦音の機序とその音声紹介 心膜摩擦音とは心膜炎で聴取される心雑音。 心膜炎とは心臓を覆っている心膜が炎症を起こした状態であり、急性心膜炎と続発性心膜炎に分類される。 ・急性心膜炎は原因のはっきりしない特発性か、ウィルス感染によるも... -
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急性膵炎の初期治療で大量輸液が必要なのは何故か
急性膵炎の初期治療で大量輸液が必要という話 とある日外会誌によれば 急性膵炎の重症例の第一病日では7,000~8,000ml/day、第二病日では4,000~5,000ml/day 中等症においては第一病日に4500~5000ml/day、第二病日以後2000-2500ml/dayの輸液を要する と... -
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尿ケトン陰性でもDKAは否定できないという話
尿ケトン陰性でもDKA(糖尿病ケトアシドーシス)は否定できないという話 糖尿病患者が脱水、著しい口渇、腹部症状などを呈している場合、糖尿病ケトアシドーシスなどが疑われる。糖尿病性ケトアシドーシスではインスリン欠乏状態になるために脂肪酸がエ... -
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心不全による胸水貯留は片側性のことも少なくないという話
心不全、特に左心不全が起こると全身に血液をうまく送れなくなり、血管から間質に漏れ出て、そのスピードがリンパ管から取り除かれる速度を上回ってしまうために間質に液体が貯留する。その結果、肺水腫、胸水貯留。 心不全では一般的に両側性に胸水が... -
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末梢性顔面神経麻痺と中枢性顔面神経麻痺の鑑別
【中枢性・末梢性顔面神経麻痺のイメージ】 画像参照:http://heart-clinic.jp/index.php?%E7%A5%9E%E7%B5%8C ◯中枢性の顔面神経麻痺の場合(核上性顔面神経麻痺) 病変の対側の顔面下部のみの麻痺が生じる →額のしわ寄せや閉眼は出来るが、鼻唇溝は浅...