なぜ?– category –
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なぜ?
Lドパの半減期が短いが効果の持続が長い理由
L-dopaはパーキンソン病においてドーパミン補充目的で用いられる。Ldopaは血中半減期が1時間程度と非常に短いが、病初期においてはLdopaの血中濃度と脳内濃度は相関せず、長時間の安定した効果を発揮する。 画像参考元:パーキンソン病の本格的な治療が進... -
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足背動脈触知の方法とその意義
◯足背動脈の場所とその触診方法 足背動脈とは前脛骨動脈の延長で、足背において長母指伸筋腱の外側(小指側)に位置する動脈のことである。内果と第三指の付け根を結ぶ線の中心部あたりを通る。 触診のコツとしては、患者に下肢を伸ばしてもらい、母指を... -
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肺がんでノッチが見られる理由
肺がんでノッチが見られる理由 ノッチ(notch)とは結節影に見られる切込み(凹み)のことであり、悪性腫瘍を示唆する所見である。悪性腫瘍ではがん細胞が無秩序に分裂、突然変異を繰り返すために部分部分で細胞増殖の速度は異なり、ガン組織の細胞構成は... -
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髄膜炎疑いでは皮疹にも注目
髄膜炎といえば項部硬直、発熱、意識障害が3徴として重要であるがこれらに加えて皮疹も1つの判断材料になる。 Clinical features and prognostic factors in adults with bacterial meningitis. - PubMed - NCBIによれば細菌性髄膜炎患者の26%に皮疹... -
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クモ膜下出血の心電図変化が起こる理由
クモ膜下出血の心電図変化 クモ膜下出血の患者の多くで心電図異常を認めることが知られている。 A study of ECG abnormalities and myocardial specific enzymes in patients with subarachnoid haemorrhage. によれば次のように報告されている。 【ク... -
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細菌性副鼻腔炎における抗生剤の選択は?
細菌性副鼻腔炎の原因菌は肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラクセラなどが代表的。これらは中耳炎の原因菌とほぼ同様である(何故なら副鼻腔炎と中耳は解剖学的に連絡しているため)。 米国感染症学会(IDSA)による副鼻腔炎ガイドラインではエンピリ... -
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腰椎椎体間ヘルニアが自然軽快するのは何故か
腰椎椎体間ヘルニアが自然軽快するのは何故か 椎間板ヘルニアは脊髄神経根を圧迫することにより疼痛が出現する病態であるが、多くの場合その痛みは自然に軽快する。 脱出した腰椎椎間板が血管新生を惹起し、様々なサイトカインが誘導されマクロファージ... -
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シンプルマスクは5L/分以上で投与しないといけない理由
シンプルマスク(簡易酸素マスク)では酸素投与を5L/分以上で投与しないといけない。 簡易酸素マスクは上の写真のように鼻と口とをすっぽりと覆うマスクである。その覆っている空間(およそ200mlほど)はリザーバーとしての働きもあるのでボンベから送... -
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ネブライザー付きマスクの流速は30L/分以上に設定する理由
ネブライザー付きマスクの流速は30L/分以上にする理由 例えば10L/分投与をすると、1秒あたりは167mlの酸素を投与することになる。患者の1回換気量を500ml、吸気時間を1秒とするとボンベからもらえる酸素は167mlのみでは足りないので残りの334ml(5... -
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静脈血液ガスは有用か?
静脈血液ガスは有用か? 患者の呼吸状態や酸塩基平衡を調べる際に動脈血液ガスを測定するのが一般的であるが、動脈ではなく静脈血液ガスでその代用となるのであろうか。 端的に言えば ・pHとHCO3-の評価は静脈血液ガスでも代用可能 ・PCO2は静脈ガスの...