レントゲン– category –
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(症例)内頸静脈からCVC挿入時に気をつけたい血管奇形(PLSVC)
症例:79歳男性 現病歴:尿道カテーテル挿入の患者がseptic shockを発症。急性腎不全あり無尿の状態。腎代替療法を開始するために右内頸静脈から透析カテーテルを挿入した。 カテは抵抗なくスムーズに挿入できた。 その後のカテーテル先端確認のレントゲン... -
腹部レントゲンでのケルクリング襞とハウストラの見分け方
イレウス/腸閉塞により腸管が拡張すると、小腸・大腸でそれぞれ特徴的な所見が認められる。 ・小腸がガスで拡大する時に見えるのがケルクリング襞。 ・大腸がガスで拡大する時に見えるのがハウストラである。 ケルクリング襞の方が細かいシマシマ模様で... -
喘息疑いに胸部レントゲン/CTは必要なのか
典型的な喘息発作であれば、発作性の呼吸困難があり、呼気時のwheeze更には早朝の咳を繰り返すという現病歴があり疑うことは容易であるが、だからといって気管支喘息と診断してしまうのは危険。GINAの診断クライテリアでも気管支喘息の診断に大事なことと... -
胸部レントゲン仰臥位のみでは肺炎の除外は難しい
◯肺炎の診断のゴールドスタンダードは胸部レントゲン。 咳嗽や喀痰、発熱など上気道症状があって肺炎を疑う時はまず胸部レントゲンで肺炎の評価をする。それでも肺炎像が認められない場合は、精査目的に胸部CT撮影となるのが一般的である。しかし、胸部レ... -
頚椎症疑いではMRIだけでなくレントゲンも必要
頚椎症を疑った時、もしくは除外する時に頚椎MRIだけ取って異常がなくてもそれでOKとしてはならない。頚椎は脊椎の中でも最もダイナミックに動く部分である。動きによって現れる病変(頚椎すべり症や環軸亜脱臼など)を見逃さないためにMRIに加えて前屈位... -
気胸の重症度分類
気胸の重症度分類 胸部レントゲンで気胸を見つけたら重症度を評価する。 端的に言うと、 肺尖部が鎖骨より上にあれば軽度虚脱 完全に肺がしぼんでしまっている状態を高度虚脱 軽度虚脱と高度虚脱の間ぐらいのものを中等度虚脱 肺尖部が鎖骨の上か下かが... -
バタフライシャドウの見方と意義
バタフライシャドウの見方と意義 参考:リアルバタフライ ◯左心不全で肺うっ血が起こる→バタフライシャドウ(butterfly shadow) 左心不全により左室の拍出量が低下すると左房圧力が上昇→肺静脈圧上昇→肺うっ血がおこる。肺うっ血とは肺の毛細血管... -
椎体圧迫骨折の診断基準(byレントゲン)
椎体骨折の診断には胸腰椎レントゲンの側面像が用いられる。 【椎体のデフォルメ】 (椎体前縁部の高さをA、椎体中央部の高さをC、椎体後縁部の高さをP) Aはanterior,Cはcenter,Pはposteriorの略 【椎体骨折評価基準(2012 年度改訂案)参照】 ・圧... -
肋骨骨折の診断(画像か臨床所見か)
肋骨骨折の診断 ◯肋骨の診断 肋骨骨折の診断は画像所見(レントゲン)と身体所見を合わせてなされる。 レントゲンで明らかに骨が折れていれば診断は容易であるが、肋骨の周りには肺、血管、気管、食道など様々な器官があり骨折の中でも非常にわかりにく... -
psoas lineとは何か
psoas lineとは何か psoasとは腸腰筋陰影のこと。腹部単純レントゲンにおいて重要な所見。 psoas(腸腰筋)が左右ともに線として見えるのが正常であるが、このラインが不鮮明になると後腹膜の占拠性病変を示唆する。腸腰筋の辺縁は後腹膜の脂肪層と接し...
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