免疫・膠原病– category –
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SLEで肺高血圧症をきたす理由
肺高血圧(PAH)とSLEなどの免疫疾患を結びつける病態生理は複雑でまだわかっていないことも多い。遺伝的素因、免疫系の機能不全、感染症などの環境刺激など様々なファクターが要因になると言われている。 [要素1] 低酸素、血管内皮への何かしらのスト... -
SLE-PAHにステロイドなど免疫抑制剤は有効か
SLEなど膠原病疾患によって発症した肺高血圧症に対して免疫抑制剤は有効なのか 少し古い報告ですが Pulmonary hypertension in systemic lupus erythematosus: evaluation of clinical characteristics and response to immunosuppressive treatment ... -
B型肝炎ワクチンについて
✅ワクチンの種類 ビームゲン、ヘプタバックスの2種類がある。 ビームゲンはgenotype Cに、ヘプタバックスはgenotypeAをもとに作らている。 互換性に特に問題はなく、どちらで打ち始めても良い。 ✅ワクチンは何回受ける? 4週間間隔で2回、2回めから4−... -
「発熱+後頚部リンパ節腫大」で想起したい菊池病
◯菊池病とは 菊池病は壊死性リンパ節炎と不気味な名前を持つが予後は良好。 前駆症状として扁桃の腫大、上気道症状から始まることが多い。 その後38度前後の不規則な発熱と頸部リンパ節腫大が1ヶ月近く持続する。 日本などアジアに多い病気。1972年に初... -
C3,C4、CH50測定の意義
補体についておさらい 補体活性には大きく分けて3つの経路がある。古典経路、副経路、レクチン経路である。 古典経路:抗原抗体のきっかけで反応が開始 副経路:病原体にC3が結合することで開始 レクチン経路:MBL(マンナン結合タンパク)に病原体表面... -
リウマチ性多発筋痛症(PMR)の診断基準
リウマチ性多発筋痛症(PMR)の診断基準 【ChuangのPMRの診断基準(以下4項目を満たす時)】 ・発症年齢50歳以上 ・急速に発生した両側性の筋痛が1ヶ月以上持続 (頸部/体幹、肩/上腕、腰/大腿部のうち2ヶ所を含む) ・赤血球沈降速度(ESR)>40... -
アナフィラキシー難治例でグルカゴンを用いる理由
アナフィラキシー治療でグルカゴンを用いる理由 虫の咬傷、造影剤など抗原暴露の後に皮疹や息苦しさなどを訴えるアナフィラキシー患者にはアドレナリンを筋注して対応するのがスタンダードであるがそれだけでは症状の改善を見ないことがある。アドレナリ... -
アナフィラキシー患者を帰宅させて良いのか
アナフィラキシー患者を帰宅させて良いのか 例えば ・蜂に刺された後に息苦しい ・造影剤投与後に全身に皮疹 などのような患者が来たらアナフィラキシーを疑うのは難しくない。 対応としてはアドレナリンを大腿外側広筋に筋注してしばらく経過観察すれば... -
アナフィラキシー患者への対応
アナフィラキシー患者へのアプローチ こんてんつ ・アナフィラキシーの原因の例 ・アナフィラキシー患者の内服歴は必ず聞く ・アナフィラキシーの症状と頻度 ・アドレナリンの適応 ・アドレナリンをどこにどれだけ打つか ・アドレナリンが効かないときの... -
乳酸菌で花粉症が改善する理由
乳酸菌は花粉症を改善する2つの機序 1.IgA分泌を増加させる 花粉症などのアレルギーを起こしやすい人はIgAの分泌が少ないことが知られている。IgAとは粘膜から分泌される免疫グロブリンであり、花粉などの異物が体内に入るのをブロックする働きがある。...
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