消化器– category –
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セロコンバージョンとは
セロコンバージョン(seroconversion)について ある抗原が陰性化し、抗体が陽性化すること。特にHBe抗原が陰性化し、HBe抗体が陽性化することを指す。一過性肝炎を伴い、セロコンバージョン後にはHBV量が低下し、感染性も低下、肝病変の改善をみる。HBe... -
PBCとPSCの違い
PBCとPSCが紛らわしいので整理。 PBC=primary biliary cirrhosis=原発性胆汁性肝硬変 PSC=primary sclerosing cholangitis=原発性硬化性胆管炎 PBCは肝硬変。PSCは胆管の炎症。 PBCは慢性の肝内胆汁うっ滞をきたす疾患。肝内胆管における慢性非化膿性... -
ERCPとMRCPの違い
ECRPとは内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography)の略。 MRCPとは核磁気共鳴胆管膵管撮影(magnetic resonance cholangiopancreatography)の略である。 ERCPとは内視鏡を用いてファーター乳頭からカニューレを入... -
偽膜性大腸炎とは
偽膜性大腸炎とは… 抗菌薬によって菌交代現象が引き起こされ、嫌気性菌であるクロストリジウム・ディフィシル(CD)が大量に増殖し、産生される毒素(CD毒素)により大腸の粘膜が侵される疾患。 高齢者や重篤な基礎疾患を有するものに好発し、抗菌薬投与後... -
筋性防御、板状硬、反跳痛の違いとそれぞれの有用性
虫垂炎や胆嚢炎などの炎症が腹膜に波及すると腹膜刺激症状という特有の症状が現れる。腹膜刺激症状の検査法は様々あり、ここでは筋性防御、板状硬、打診痛、咳嗽試験、反跳痛などなどをご紹介 筋性防御 腹壁を押し下げ痛みが出現するときに起こる腹筋の... -
胃潰瘍は食後、十二指腸潰瘍は食前に痛くなる理由
胃潰瘍は食後、十二指腸潰瘍は食前に痛くなるのは何故か ■胃・十二指腸潰瘍とは… 胃・十二指腸粘膜に生じ、粘膜筋板をこえて深く組織が欠損した状態である。それよりも浅い病変はビランという。心窩部痛、腹部膨満感、悪心、嘔吐、胸焼けなどの症状のほ... -
後腹膜臓器と腹腔内臓器の違い、覚え方
腹部は腹膜という膜に裏打ちされた「腹腔」という空間と、腹膜の外側である「後腹膜」に分けられる。腹腔内には消化器のほとんどの臓器があり、後腹膜には腎臓や膵臓、副腎などがある。 腹腔において、壁側腹膜より体表側の領域を腹膜外隙といい、特に後...