消化器– category –
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PPIの使い分け
NSAIDS胃潰瘍やピロリ菌による胃潰瘍あるいは逆流性食道炎などに対してプロトンプンプインヒビター(PPI)が用いられる。ガイドラインではそれぞれのPPIの効果に違いは無いとされており、どれを使っても問題はないがそれぞれの違いについて簡単にまとめ。 ... -
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上部消化管出血らしい所見(下部消化管出血と比べて)
上部消化管出血か下部消化管出血か迷ったら 吐血、下血が主訴の救急患者においてはそれが上部消化管からの出血なのか、下部消化管からの出血なのかの鑑別が重要である。食道静脈瘤破裂や出血性胃潰瘍など上部消化管出血であれば緊急内視鏡で止血しなけれ... -
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皮膚が黄色くなっても眼球結膜黄染がない場合…
みかんを食べすぎると皮膚が黄色になって黄疸と間違われる事があるがこれはカロテノイドという色素の一種、βクリプトキサンチンという物質が原因。βクリプトキサンチンは脂溶性物質なので手のひらや足の裏など脂肪の多い皮膚に沈着する。 一方で黄疸の原因... -
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HCV抗体とHCV-RNAの解釈
HCV抗体とHCV-RNAの関係について復習的まとめ C型肝炎の診断においてHCV抗体とHCV-RNAが用いられる。C型肝炎の感染経路としては医療現場においては針刺し事故や注射器の使い回しなど。感染後急性肝炎となっても30%は自然に治癒し、70%は慢性化する。慢... -
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腹部エコー所見memo
とあるテンプレート 肝臓 大きさ:正常 エコーレベル:不均一 肝臓表面:粗雑 肝臓辺縁:鈍 腫瘤:なし 肝内胆管拡張:なし ◯肝臓大きさの評価 肝臓は肝炎や脂肪肝、うっ血肝などでは腫大するが、肝硬変では萎縮する。 よくある測定法は肝臓右葉、左葉そ... -
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エルシニア腸炎とは
急性虫垂炎と似た症状を呈するものとして、エルシニア腸炎がある。 エルシニア腸炎はYersinia Enterobacteriaceaeによる腸管感染症であり、回腸末端に侵入し、有痛性の腸間膜リンパ節炎・右下腹部痛を生じさせる。 Yersinia Enterobacteriaceaeは低温で... -
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クロストリジウム・ディフィシル診断(感度と特異度)
CDI感染(クロストリジウム・ディフィシル)はいつ疑うか。 教科書的には抗菌薬使用後+入院患者に発生する下痢では疑わなければならないとされている。 ◯CDIを起こしやすい抗菌薬 リスク比一覧(byホスピタリストのための内科診療フローチャート) ク... -
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CDIでメトロニダゾールとバンコマイシンどちらを使うか
クロストリジウム・ディフィシル感染症(CDI)の治療においてメトロニダゾールやバンコマイシンが用いられるが、それぞれどのように使い分けられるのだろうか。 【メトロニダゾールとバンコマイシンの使い分け】 ・そもそも現在使用している抗菌薬を全て... -
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PTGBDの適応
PTGBD(胆嚢ドレナージ)の適応は? イラスト参照:https://plaza.rakuten.co.jp/thm/342935/g710/ 中等症以上の急性胆嚢炎では原則手術により胆嚢摘出を行うが、手術が行えない場合はPTGBDなどの胆嚢ドレナージの適応となる。 手術が行えない場合とは... -
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吐下血患者の出血量をHb値で判断してはならないという話
吐血、下血患者の採血で血中Hb(g/dl)は重要であるが、その値に振り回されてはならない。 ヘモグロビン濃度はあくまで濃度なので、急性に出血したばかりの患者では突然減少するものではない。つまり、吐血患者を採血してHbが10g/dlほどあっても実は大量出血...