神経内科– category –
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安静時振戦と姿勢時振戦、企図振戦の違い
◯安静時振戦(静止時振戦) 両手を膝の上に載せておいてもらい力を抜いてもらい振戦が見られるかどうか確認する。わかりにくい場合は手を目標に近づけるなどの動作をしてもらい、それで振戦が消失するかどうかをみる。安静時振戦の原因としてはパーキンソ... -
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末梢性顔面神経麻痺と中枢性顔面神経麻痺の鑑別
【中枢性・末梢性顔面神経麻痺のイメージ】 画像参照:http://heart-clinic.jp/index.php?%E7%A5%9E%E7%B5%8C ◯中枢性の顔面神経麻痺の場合(核上性顔面神経麻痺) 病変の対側の顔面下部のみの麻痺が生じる →額のしわ寄せや閉眼は出来るが、鼻唇溝は浅... -
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Lドパの半減期が短いが効果の持続が長い理由
L-dopaはパーキンソン病においてドーパミン補充目的で用いられる。Ldopaは血中半減期が1時間程度と非常に短いが、病初期においてはLdopaの血中濃度と脳内濃度は相関せず、長時間の安定した効果を発揮する。 画像参考元:パーキンソン病の本格的な治療が進... -
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踵膝試験の方法とその意義(+動画)
踵膝試験(かかとひざしけん)の方法とその意義(+動画) 踵膝試験とは運動失調の有無をみるための神経診察。患者に仰臥位になってもらい、片足の踵を出来るだけ高く挙げてもらい、それを出来るだけ正確にもう一方の下肢の膝にのせ、そのまま脛にそって... -
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肛門括約筋反射の見方とその意義
肛門括約筋反射の見方とその意義 肛門括約筋反射とは直腸に指を入れるか(直腸診)、肛門周囲をピンなどでこすると肛門括約筋が収縮する反射。皮膚の表在反射の一種。指を直腸内に挿入すると、肛門括約筋が収縮して指に力が加わるので反射が生じているの... -
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起立性低血圧の定義とその原因
ヒトが起立するとおよそ400〜600mlの血液が下半身に移行するが、健常人であればそのことによって血圧が大幅に低下することはない。何故なら血液の下半身への移行に伴って代償的に交感神経を活性化させることにより末梢血管抵抗が増加し、心拍数・心拍出... -
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手回内回外試験の方法と意義
手回内回外試験の方法と意義(+動画) 手回内回外試験とは小脳失調をみるための身体診察。 方法:被検者に両手を前に出してもらい肘を軽く屈曲して手首を大きく、出来るだけ早く回してもらう。検者が見本を見せてやると良い。 小脳失調がある場合、失調... -
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歯車様固縮と鉛管様固縮の違い
歯車様筋強剛と鉛管様筋強剛の違い(固縮=筋強剛) 筋強剛とは筋肉の伸張反射が持続的に起きている状態であり、患者の身体を受動的に動かそうとする際に、最初から最後までずっと持続的に抵抗を感じる状態を言う。 抵抗がカクカクと歯車のように感じら... -
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把握反射の方法とその意義(+動画で紹介)
把握反射の方法とその意義(+動画で紹介) 把握反射とは患者の手掌を指球から指先にかけて手指でこすると、検者の指を掴むような動作をすることをいう。把握反射は原始反射の1つであり、通常であれば新生児期に消失するが、前頭葉障害のある患者では再... -
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手掌おとがい反射とは何か(+動画)
手掌頤(おとがい)反射=palmomental reflexとは 手掌おとがい反射とは手掌の母指球を中枢側から末梢側にかけてハンマーの柄などで軽くこすると同側のおとがい筋の収縮が生じる反射である。この他眼輪筋や口輪筋の収縮を認めることもある。 手掌おとが...