神経内科– category –
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神経内科
頭痛の無い閃輝暗点について
主訴:頭痛の無い閃輝暗点 ・閃輝暗点とは視野の中央部に輝く点が現れ、ギラギラとした稲妻のような模様なが徐々に拡大し、見えない部分も出現する視覚症状である。 ・閃輝暗点は典型的には20〰30分程度持続し、自然に改善する。 ・メカニズムは明らかに... -
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無菌性髄膜炎への対応TIPS
いつ髄膜炎を疑うか(ルンバールを行うか) ・数日感に渡って高熱+頭痛が続くとき ・髄膜刺激兆候があるとき ・先行感染があるとき(性器ヘルペス、帯状疱疹、ムンプスウィルス感染などなど) ・CRPは陰性(完全に正常値)で有ることも少なくない(髄膜内... -
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神経所見すべて陰性のめまい患者。入院か帰宅かの判断は?
突然発症のめまい患者の診察で大事なのは中枢性めまいか末梢性めまいかの鑑別である。眼振含め中枢性めまいを疑う神経所見がない患者でめまいが持続しているとき、同アプローチしたら良いのだろうか。 頭部CTは急性期脳梗塞の感度が低いため陰性でも脳梗... -
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めまい患者の診察では膝かかと試験も忘れずに
主訴がめまいの患者が来院された時には基本的に一通りの神経診察をする。 特に小脳梗塞を疑い協調運動障害があるかどうかも調べるわけであるが、バタバタしているなどの理由で指鼻指試験だけで小脳症状はなしと考えられてしまうことがある。 小脳の運動... -
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中枢性めまいはMRIでは除外できないという話
めまい患者の対応でいちばん大事なのは脳血管障害による中枢性めまいなのか、それともBPPVや前庭神経炎などの末梢性めまいなのかの鑑別である。 神経診察が最も重要ということは言うまでもないが、眼振含め神経所見が全く異常のない場合はやはり画像検査... -
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半側空間無視の病巣と診察
半側空間無視とは視覚性失認の1つ。視野障害で半分の空間を見えなくなっているのではなく、大脳の高次機能障害によって半側の空間に何か視覚性の刺激があったとしても反応したり順応することができなくなってしまった状態である。 多くの場合は、劣位大... -
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針筋電図のmemo
◯針筋電図検査とは 運動単位の機能を評価するための検査。運動単位とは単一の運動ニューロンとそれに支配される筋繊維郡。つまり… 運動単位=脊髄前角細胞+軸索+神経筋接合部+筋繊維 ◯運動単位電位(MUP)とは 運動単位電位(MUP)とは1つの運動単位... -
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深部腱反射の脊髄高位の覚え方
深部腱反射の亢進・減弱を見ることによってどのレベルで脊髄にダメージがあるのか調べることが出来る。健常人で誘発されやすい五大反射(上腕二頭筋、腕撓骨筋、上腕三頭筋、膝蓋腱反射、アキレス腱反射)に関してはそれぞれの脊髄高位を覚えておくと何か... -
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頚椎症疑いではMRIだけでなくレントゲンも必要
頚椎症を疑った時、もしくは除外する時に頚椎MRIだけ取って異常がなくてもそれでOKとしてはならない。頚椎は脊椎の中でも最もダイナミックに動く部分である。動きによって現れる病変(頚椎すべり症や環軸亜脱臼など)を見逃さないためにMRIに加えて前屈位... -
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アルツハイマー型認知症の特徴
アルツハイマー型認知症の特徴メモ (認知症ガイドラインより抜粋) ◯アルツハイマー型認知症の特徴 1,潜在性に発症、緩徐に進行 2,近時記憶障害で発症することが多い 3,進行に伴い、見当識障害や遂行機能障害、視空間障害が伴なう 4,アパシー(...