神経内科– category –
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ジストニアとジスキネジアの違い
似ている言葉の整理 ◯ジストニアとは ジストニアとは身体の一部または全身に不随意の持続的な筋収縮が生じる症候群。語源はdys=異常、tonia=緊張であり緊張の異常という意味になる。 持続的に筋収縮が起こるために身体の捻転や反復運動、姿勢異常が生... -
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口尖らし反射の意義(+動画)
口尖らし反射(snout reflex)とは両側の錐体路障害(上位運動ニューロン障害)で出現する反射の1つ。 上口唇の真上の正中部を軽くハンマーなどで叩くと、被験者の口輪筋の収縮が生じて口を尖らせる様な動作をする。前頭葉を中心とする広範な大脳皮質障害... -
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睫毛徴候の見方とその意義
◯睫毛(まつげ)徴候の見方とその意義 睫毛徴候とは顔面神経麻痺の時に出現する身体所見である。「しっかりと目を閉じて下さい」と患者に指示して両目の閉眼を指示する。顔面神経麻痺がある場合は眼輪筋の筋力低下により目をとじることが出来ずに兎眼(... -
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口角挙上試験の方法と見方
口角挙上試験の方法と見方 口角挙上試験とは顔面神経麻痺のスクリーニング検査。顔面神経麻痺では顔面筋の筋力が低下しており、「口をいーっとして下さい」と患者に指示することで顔面の筋肉の左右差が目立ち、顔面神経麻痺の有無を調べることが出来る。... -
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てんかん重積発作の定義と初期対応
◯てんかん重積発作の定義 てんかんとは大脳皮質神経細胞の過剰興奮によって起こる痙攣などの症状を発作的に繰り返す病態である。(てんかん≠痙攣) てんかん重積発作とはてんかん発作後の意識障害から回復する前に次の発作を起こして意識障害が連続し、そ... -
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健忘症と記憶障害の違い
健忘症と記憶障害の違い ◯記憶障害とは 記憶障害とは記憶の3段階である「記銘」「保持」「想起」のいずれかが障害されて新しいことを覚えられなくなったり、思い出すことができなくなたりする状態である。 記銘:入力情報を脳内で処理できる形に符号化... -
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群発頭痛の診断基準
【群発頭痛の診断基準】 (日本頭痛学会、国際頭痛分類普及委員会より) A. 以下B ~ D をみたす発作が5回以上ある B. 未治療で一側性の重度~極めて重度の頭痛が,眼窩部,眼窩上部または側頭部のいずれか1つ以上の部位に, 15 ~ 180 分間持続する C. ... -
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瞳孔動揺の原因と意義
瞳孔動揺とは何か 瞳孔が縮瞳と散瞳を繰り返すこと瞳孔動揺(hippus)という。対光反射など光を当てる時に目立つが、光を当てない状況でも瞳孔動揺は出現する。 種々の疾患などで起こることがあるが、正常の生理的状態でも見られることのある所見であり... -
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意識障害と意識変容の違い
似ている言葉の整理:意識障害と意識変容の違い 意識の評価には意識レベル(意識水準)と意識内容の2つの軸がある。 意識レベルと意識内容の両方が保たれている場合は意識清明 意識レベルか意識内容の片方でも障害されている場合、もしくは両方障害され... -
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指鼻指試験のやり方とその意義
指鼻指試験の方法とその意義 指鼻指試験とは小脳運動のスクリーニングテスト。 患者は人差し指で患者の鼻先と検者の指先を交代交代に触れさせる。検者は少しずつ指の位置を動かして患者がそれに合わせて指を動かせるか観察する。検者は自分の指を患者が...