代謝内分泌– category –
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低Na血症でサムスカ(トルバプタン)投与をいつ考えるか
低Na血症でサムスカ(トルバプタン)投与をいつ考えるか SIADHによる低ナトリウム血症においては、ADHが亢進して水の再吸収が亢進してしまうことにより低ナトリウム血症になっている状態であるので、ADHを抑制するサムスカは良い適応であると思われる。S... -
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高カルシウム血症へのマネジメント
◯高カルシウム血症の評価、疫学 ・低アルブミン血症の場合は補正を行う。Ca補正値=Ca+(4-Alb) ・補正は必須であるが誤差が出るので正確な評価のためには血ガスによってイオン化Caの測定をする。イオン化Caの基準値は1-1.4a mmol/Lであるが大体8倍をした... -
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骨粗鬆症を疑ったら
骨粗鬆症に関してメモ ◯骨粗鬆症の診断 骨密度測定では若年成人骨密度YAM(yong adult mean)の80%未満を骨量減少、YAMの70%未満を骨粗鬆症と定義する。また、椎体骨折や大腿骨近位部の脆弱性骨折があればYAM<80%で骨粗鬆症と診断される。 *骨密度測... -
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甲状腺機能低下症を見つけたら
甲状腺機能低下症を見つけたら ◯甲状腺機能低下症の原因 ◯血液検査【甲状腺ホルモン系の解釈】 ・甲状腺ホルモンのFT3,FT4をまず見る。当然低ければ甲状腺機能低下、高ければ甲状腺機能亢進が疑われる。が、極微量のホルモンであるため測定にばら... -
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糖尿病でインスリン開始のタイミング
インスリン療法の適応と導入について 糖尿病患者において、食事療法・運動療法をして血糖コントロールが不十分であれば経口血糖降下薬を開始し、それでも血糖がなかなか下がらない場合はインスリン導入となる。 (以下治療の一般的なフローチャート) 糖... -
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経口血糖降下薬開始のタイミング
経口血糖降下薬開始のタイミング 従来は新規の糖尿病患者には最初から薬を開始するのではなく、まずは3ヶ月間程度生活療法(食事療法+運動)をしてから考えると言われていた。SU薬が全盛の時代では低血糖リスクも有るため、最初から薬は使うなという意... -
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糖尿病患者HbA1cの目標の違い
◯年齢と血糖管理目標そもそも血糖管理の意味は動脈硬化・合併症の発症を抑制するため。高齢者と若年者では目標は違う。若年者と後期高齢者で先が余命が長くないような患者において同じ血糖目標で良いのか?いや、そんなはずはない。 若い人は先が長いので... -
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糖尿病境界型への対応
検診で糖尿病境界型と言われたけど全く症状無し、という患者への対応 糖尿病の3大合併症(末梢神経障害、網膜症、腎臓疾患)は糖尿病になってから発症するが、動脈硬化などの心血管系のリスクファクターは境界型でもすでに糖尿病と同じように危険なので... -
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糖尿病治療で専門医に紹介が必要なケース
糖尿病というのは内科においては最もありふれた疾患の1つであり、プライマリ・ケア医が診ることも多いし、それなりに診られる必要がある。 一般に、糖尿病内科専門医に紹介するべき糖尿病は次の通り。 ◯1型糖尿病:絶対的にインスリンが必要な状態。◯高... -
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低血糖発作へのアプローチ
低血糖患者が救急に搬送されてきたら・・・ ということはあまりないかもしれないが、意識障害や痙攣患者の迅速血糖測定をして低血糖が見つかるというのは救急でよくある。一般的には血糖が55以下で交感神経刺激症状、血糖55以下で中枢神経症状が出現すると...