CT– category –
-
(症例)大動脈壁のガス壊疽!?
症例) 74歳男性 末期腎不全と冠動脈疾患の既往あり。 3日前から食欲低下、全身の脱力感が出現。透析中に意識レベル低下あり救急受診。 診察時には簡単な質問にしか答えられない状況 胸部レントゲン:縦隔陰影の拡大あり 胸部単純CT:大動脈壁内ガスが... -
大動脈解離のCT画像のおさらい
偽腔の血流状態による分類 ◯偽腔開存型:危険度高い 偽腔に血流のあるもの。部分的な血栓が偽腔の中にあることも。 ↑stanfordA型の偽腔開存型:造影CT ◯偽腔(血栓)閉塞型:Intramural hematoma (Intramural hemorrhage) 偽腔が血栓で完全に閉塞してお... -
早期虚血性変化の評価方法(ASPECTS)
脳梗塞発症4.5時間以内の場合、tPAによる血栓溶解療法の適応となる。 が、その虚血の範囲が中大脳動脈領域の1/3を超えるような広範である場合には逆に出血のリスクが高くなるため推奨されない。画像的に中大脳動脈領域がどの程度虚血になっているのかを少... -
外傷で肋骨骨折があれば胸部CTもとっておくべき
外傷で肋骨骨折があれば胸部CTもとっておくべき 胸部打撲などの主訴で救急外来を受診されて胸部レントゲン撮影で肋骨骨折を認めた場合、基本的には保存的な治療になる。が、肋骨骨折をするような外傷の場合、胸部レントゲンで気胸が映らなくても実は気胸... -
扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍の違い
扁桃周囲炎と扁桃周囲膿瘍の違い(区別する理由) 扁桃周囲炎とは溶連菌などによって起こる細菌性扁桃炎がひどくなり、口蓋扁桃の周りの膜を破って喉の奥にまで広がっている状態。 扁桃周囲膿瘍では細菌が更に増殖して扁桃被膜と咽頭筋の間に膿瘍を形成... -
脳解剖断面memo:放線冠〜内包、基底核、脳室、PICA/AICA
自分用memo ◯大脳基底核周辺 脳画像で内包の場所を見つけるポイントとは? | リハゴリ俱楽部 ◯1つ上の断面:放線冠 ◯もう一つの断面での放線冠 頭部MRIの正常解剖 - 画像診断cafe ◯第3脳室、第4脳室、中脳水道の位置関係 ☆中脳水道は中脳レベ... -
健常者でも肺底部に出現するすりガラス影(重力効果)
胸部CTを仰臥位で撮影すると健常者であっても肺底部背側にすりガラス影がみられることがある。仰臥位においては一番低い肺底部背側の静脈圧・リンパ管圧が高まり、肺末梢間質の容積が増えてしまうことにより、肺実質が圧排されてしまうからである(つまり... -
頭部外傷患者で(も)内服例の聴取が大事
頭部外傷患者で(も)内服例の聴取が大事 高齢者の頭部外傷においては必ず内服歴を確認する必要がある。とある報告*によるとワーファリンなどの抗凝固薬を服用している場合、神経学的所見が陰性であっても頭部CTで頭蓋内出血を認める例が25%とかなり... -
急性硬膜下血腫が三日月型になる理由
急性硬膜下血腫の頭部CTで三日月型になる理由 ・急性硬膜下血腫とは 急性硬膜下血腫と硬膜外血腫の違い - つねぴーblogより 急性硬膜下血腫の原因として脳表の微小血管損傷もしくは架橋静脈の断裂により出血する場合、そして脳挫傷に伴なう脳実質から... -
急性硬膜下血腫と硬膜外血腫の違い
硬膜下血腫と硬膜外血腫の違い (似ている病態の整理) 頭部外傷後に起こる頭蓋内血腫の似た疾患として硬膜外血腫と硬膜下血腫がある。 硬膜外血腫は文字通り硬膜の外側に血腫が出来るのに対して、硬膜下血腫は硬膜の内側に血腫ができる。 ●急性...