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急性硬膜下血腫と硬膜外血腫の違い
硬膜下血腫と硬膜外血腫の違い (似ている病態の整理) 頭部外傷後に起こる頭蓋内血腫の似た疾患として硬膜外血腫と硬膜下血腫がある。 硬膜外血腫は文字通り硬膜の外側に血腫が出来るのに対して、硬膜下血腫は硬膜の内側に血腫ができる。 ●急性... -
crowned dens syndrome(クラウンデンス症候群)を疑ったら
crowned dens syndrome(クラウンデンス症候群)を疑ったら ✅概要 crowned dens syndrome(CDS:クラウンデンス症候群)とは軸椎歯突起周囲にピロリン酸カルシウムやヒドロキシアパタイトが沈着することにより急性の頚部痛を呈する疾患である。環軸関節に... -
急性喉頭蓋炎の頸部CT画像紹介
急性喉頭蓋炎の頸部CT画像紹介 メモ的に急性喉頭蓋炎の画像を紹介します。矢状断が非常にわかりやすいです。 正常な喉頭蓋の一例 【画像参考】Epiglottitis | 2014-05-18 | AHC Media: Continuing Medical Education Publishing 【急性喉頭蓋炎の... -
心不全による胸水貯留は片側性のことも少なくないという話
心不全、特に左心不全が起こると全身に血液をうまく送れなくなり、血管から間質に漏れ出て、そのスピードがリンパ管から取り除かれる速度を上回ってしまうために間質に液体が貯留する。その結果、肺水腫、胸水貯留。 心不全では一般的に両側性に胸水が... -
肺がんでノッチが見られる理由
肺がんでノッチが見られる理由 ノッチ(notch)とは結節影に見られる切込み(凹み)のことであり、悪性腫瘍を示唆する所見である。悪性腫瘍ではがん細胞が無秩序に分裂、突然変異を繰り返すために部分部分で細胞増殖の速度は異なり、ガン組織の細胞構成は... -
スピキュラと胸膜陥入像の違い
スピキュラ(supicula)と胸膜陥入像の違い 胸部CTにおいて肺野に結節影や腫瘤影に次の所見があれば悪性腫瘍を示唆する ・スピキュラ(棘) ・胸膜陥入像 ・全周性に辺縁不整 ◯スピキュラ スピキュラ(spicula)とは日本語で言うと棘。腫瘤表面から周りに... -
tree in bud appearanceとは何か
tree in bud appearanceとは胸部CTにおいて肺結核で見られる所見。 Tree-in-bud sign (lung) | Radiology Reference Article | Radiopaedia.org 【tree in budのイラスト】 小葉中心製の粒状影とそれとつながる細気管支において陰影が出現している。 h... -
tram lineとは何か(気管支壁肥厚所見)
トラムラインは(tram line)とは電車の路線の意味 トラムラインとは気管支壁肥厚を示す所見であり、電車の線路のように平行な2本の線としてCTで描出される所見である。健常人であれば中枢の部分で気管支が見られても、末梢に行くに連れて気管支は細くな... -
気管支拡張の見方とその原因(signet ring sign)
CTにおける”気管支拡張”所見の見方 外から肺に取り入れた酸素を血液を介して全身に運ぶために、肺動脈と気管支は並走している。本来であれば肺動脈径と気管支径の大きさは同じようなものであるが、気管支径の方が肺動脈よりも大きくなっている場合を”気... -
CTにおける気管支壁肥厚の定義と原因
CTにおいて気管支壁肥厚の定義 正常な気管支壁はペンで書いたように厚いが、様々な原因で肥厚しうる(ex,気管支炎、喘息、結核、癌性リンパ管症、気管支拡張症、びまん性汎細気管支炎など)。 とある教科書によれば肥厚の定義としては気管支の壁の厚さが...