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味覚障害の鑑別
・「最近味がわからない…」という患者に遭遇したら… 鑑別としては ・亜鉛欠乏、薬剤性、感冒後(COVID19罹患後)、口腔内の問題(歯周病・舌炎、唾液分泌異常)、特発性などが考えられる。 診るポイント ・感冒後ではないか ・口腔内に問題はないか(歯... -
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FFP輸血の適応
FFP(fresh frozen plasma、新鮮凍結血漿)投与の適応 FFPには血小板以外のすべての凝固因子が含まれている。急性出血で凝固因子が失われている場合、止血されにくくなるのでFFP投与の適応となる。 ✅FFP輸血をいつ考えるのか:(by厚生労働省の指針、A... -
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junctional rhythmの心電図の特徴・定義
junctional rhythmとは 洞不全症候群や房室ブロックなど何かしらの理由で房室結節以下に電気刺激が伝わる頻度が減少すると、下位中枢による補充調律が出現し、房室結節でリズムが刻まれるようになる(=房室接合部調律、junctional rhythm) junctional... -
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(症例)若年スポーツ選手の下肢のチアノーゼ
高校のラグビー選手が下肢の疼痛 画像参照:https://rugby-island.com/beginner/play/2661/ 練習中に右下腿部の痛みで来院。 時々足の色が悪くなるという。 レントゲンで骨折はなし。特に外傷もなし。 チアノーゼの訴えもありABI施行するが両側とも正常... -
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(症例)呼吸困難、腹痛・下痢、高度三尖弁逆流で来院
症例) 67歳男性 1ヶ月前から呼吸困難・下痢の症状。前日からの腹痛で救急外来受診 身体所見:びまん性喘鳴、左胸骨下縁の全収縮期雑音・V波を伴う頸静脈の膨張 腹部CT:盲腸と上行結腸の肥厚、造影性肝病変 心エコー:severe TR、三尖弁の肥厚および三... -
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腹部レントゲンでのケルクリング襞とハウストラの見分け方
イレウス/腸閉塞により腸管が拡張すると、小腸・大腸でそれぞれ特徴的な所見が認められる。 ・小腸がガスで拡大する時に見えるのがケルクリング襞。 ・大腸がガスで拡大する時に見えるのがハウストラである。 ケルクリング襞の方が細かいシマシマ模様で... -
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ニボー像だけで腸閉塞とは言えない理由
立位の腹部XPで二ボー(鏡面像)が見えただけで腸閉塞と言ってはならない。 二ボーの存在は腸管の中に液体と気体があるということしか意味しない。(+地球に重力があることも示唆する)。 その先の腸管が閉塞しているかどうかは別の話である。 腸閉塞の所... -
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主訴:顔面の痺れの対応
顔面のしびれを訴える患者に遭遇したら… 鑑別:ベル麻痺、hunt症候群、代謝性(DM、甲状腺、膠原病等)、中枢性(脳梗塞、脳卒中、SAH、ワレンベルグ、脳腫瘍等) ・末梢性顔面神経麻痺か中枢性顔面神経麻痺か考える →中枢性ならしわ寄せができる。... -
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無菌性髄膜炎への対応TIPS
いつ髄膜炎を疑うか(ルンバールを行うか) ・数日感に渡って高熱+頭痛が続くとき ・髄膜刺激兆候があるとき ・先行感染があるとき(性器ヘルペス、帯状疱疹、ムンプスウィルス感染などなど) ・CRPは陰性(完全に正常値)で有ることも少なくない(髄膜内... -
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大動脈解離stanford A型で脳虚血のある場合に外科手術の適応はあるか?
大動脈解離stanfordA型で脳虚血による意識障害が生じている場合に外科的治療の適応があるかどうかは様々な議論がなされている。 とある報告によると、脳虚血症状の出現から早急に大動脈解離の手術をした場合、意識障害の改善と神経学的予後の十分な改善...