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イレウス/腸閉塞のCTで何を読影するべきか
・拡張腸管の同定(小腸イレウスor大腸イレウス) ・口径差の有無 ・口径差があればその原因となる腫瘤などはないか?なければ癒着や索状物を考える ・腸間膜内の液体貯留・腹水の有無 ・腸管壁の造影不良 特徴的なサイン(名前の付いているもの) ・close... -
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イレウスで造影CTを(ほぼ全例)取ったほうが良い理由
イレウスの診断で最も重要なことは絞扼性イレウスを見逃さないことである(外科的な治療が必要になるので治療方針が全く異なる)。 一般的には絞扼性イレウスの特徴は次の通り ・症状は激しく、腹膜刺激徴候を認め、ソセゴンなどが効かない激痛 ・採血では... -
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虫垂炎で抗生剤で様子を見ていいパターン
急性虫垂炎を疑ったら基本的にはすぐに外科にコンサルト が、外科医に連絡が取れない・取りにくい時の対応 急性虫垂炎かどうかの判断にはAlvaradoスコアなどを参考 ✅Alvarado score: 以下の8項目(合計10点満点)中5点以上であれば虫垂炎が疑われる... -
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腋窩リンパ節腫大への対応
★リンパ節腫大の一般的対応 (腋窩リンパ節の診察方法)腋窩リンパ節は胸壁の直上の深いところにあるため、患者に少し痛がられるかもしれないが、指を入れて胸壁に沿う形で下方に触知していく。 腋窩リンパ節には前腕および上腕、乳房、胸壁からのリンパ流... -
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ジャクソンリースとバッグバルブマスクの違い
バッグバルブマスクとジャクソンリースの違い ○バッグバルブマスク(=アンビューバッグ)とは バッグバルブマスクは自己膨張式換気装置であり、バッグは外部の空気を取り込んで自然に膨らむ。酸素ガス供給源がなくても換気が可能。酸素ガスに接続してマ... -
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(文献)Afに対する電気ショックのパドルの貼る位置はどこが最適か?
(文献めも)Afに対する電気ショックのパドルの貼る位置はどこが最適か?前壁〜後壁と前壁〜側壁とどちらも変わらない。ただし左房径45mm以下や孤立性心房細動の人はAPの方が有用。Afは左房か肺静脈に基質があると考えるとそこに最もエネルギーを届けられ... -
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(文献)持続性心房細動に対する電気ショックの初期エネルギー量はどうするべきか
(一言で)持続性Afに対して50Jの電気ショックの成功率は3割程度。失敗しやすい人は:Afが長期持続、EF低い人、肥満、左房径大きい人、ペースメーカー入ってない人など。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov 古い文献ですが ・持続性Afに対して電気ショック... -
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AG上昇性代謝性アシドーシスの原因が乳酸だけかそれ以外にもあるのか調べる方法
AG上昇性代謝性アシドーシスの原因が乳酸だけかそれ以外にもあるのか調べる方法 施設によって乳酸の単位は異なるがmg/dlかmmol/lが多い。 1mmol/L=9.01mg/dlと換算できる。 また乳酸は1価の酸なので1mmol/L=1mEq/Lである。 (例題) アニオンギャ... -
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低Na血症でサムスカ(トルバプタン)投与をいつ考えるか
低Na血症でサムスカ(トルバプタン)投与をいつ考えるか SIADHによる低ナトリウム血症においては、ADHが亢進して水の再吸収が亢進してしまうことにより低ナトリウム血症になっている状態であるので、ADHを抑制するサムスカは良い適応であると思われる。S... -
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腸管出血性大腸菌感染症(EHEC)とHUSについてメモ
・軽症では問診と診察で臨床診断される。 ・軽症例では通常行われないが、確定診断には便検査(便培養、抗原検査)が必要。 ・感染性腸炎の中でも腸管出血性大腸菌感染症(EHEC)と溶血性尿毒症症候群(HUS)には注意が必要。日本では最も重症化しやすいと...