Enterocuccus faecalisとfaeciumの違い

腸球菌の腸内細菌の1つで消化管に常在している。

病原性は強くないが、抗生剤が効きにくいという特徴がある。

生じうる代表的な感染症としては:尿路感染症、腹腔内感染症(穿孔性腹膜炎、胆管炎、憩室炎など)、感染性心内膜炎、カテーテル尿路感染、カテーテル血流感染、皮膚軟部組織感染など

*肺炎は通常起こさない。

感染症を起こす代表的な腸球菌は2種類あり、抗生剤の感受性が全く異なるので要注意。

1、enterococcus faecalis(市中感染が多い)

enterococcus faecalis(フェカリス)は通常アンピシリンの感受性あり

臨床検体より分類される腸球菌の80〜90%を占める

2,enterococcus faecium(フェシウム)(医療関連感染が多い)

腸球菌の5−10%を占める。

enterococcus faeciumはアンピシリン耐性でありバンコマイシンでの治療を行う。

(セフェムやカルバペネムへも耐性を持っていることが多いのでバンコマイシンは非常に重要な治療薬である)

万が一バンコマイシン耐性腸球菌(VRE)の場合は、5類感染症として届け出が必要(MIC>=16)

また追記します。

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