クジラはなぜ長時間潜水していられるのか

マッコウクジラは一回の呼吸でおよそ40分間ほど潜水していられると聞く。
いったいどうしてこのような事が可能なのだろうか。

その答えはミオグロビンという分子にある。
クジラの筋肉には大量のミオグロビンがあり、酸素と強く結合できる性質を持つ。
人間にはヘモグロビンという分子があってこれが酸素と結合して組織に酸素を送っているという事はよく知られているが、ミオグロビンという分子はヘモグロビン以上に酸素にくっつきやすい、結合能力が高いのである。それゆえ、クジラは一度の呼吸で取り込んだ酸素の大部分を筋肉のミオグロビンに蓄えておき、酸素が不足してくるとミオグロビンから酸素を取り出して息をしているのである。

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