循環器疾患患者に対するせん妄治療で気をつけること

循環器疾患患者に対するせん妄治療で気をつけること

 

◯ハロペリドールは安全

せん妄治療の第一選択薬とも言えるハロペリドール(セレネース®)は心血管系に与える影響が少ないためいつもどおり使用可能。QT延長のリスクがあるとも言われているので心電図の定期的なフォローは必要ではあるがハロペリドール35mg/day以下の使用であればQT延長することは稀と言われている。

ハロペリドールの使用量は通常10mg/dayまででそれ以上使用しても効果ないとも言われているのでそもそも35mg使うという状況はないだろう。

 

◯フェノチアジン系は要注意

添付文書にも重度の心不全患者には禁忌(症状を悪化させる可能性がある)との記載が。フェノチアジン系(コントミン®、ウインタミン®)はエピネフリン受容体など複数の受容体に親和性を持つため、循環器系の合併症を保つ場合は使いにくい面がある。

興奮が強くて鎮静作用を求める場合にはハロペリドールにベンゾジアゼピン系薬剤の併用を行う。

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