大動脈解離ULP型解離の定義と意義

ULP型(潰瘍様突出像)の定義は「閉塞した偽腔における頭尾方向の広がりが15mm未満の造影域」である。(あくまで画像所見における定義)ULPがあることで偽腔閉塞型とは区別され、また、ULPの長径が15mm未満とすることで偽腔開存型解離とも区別される。

 

ULP型解離におけるULPはprimary entryである可能性があり、経過中にULPが拡大し開存型解離や瘤になるリスクがあり、一方でULPが縮小して偽腔閉塞型に移行することもある。ガイドラインではULPは偽腔開存型の一部として扱い、厳重な経過観察が必要であるとされている。

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参考:大動脈解離ガイドライン2020

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