薬理– category –
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麦角系と非麦角系ドパミンアゴニストの違い
麦角系(ばっかくけいと読む)と非麦角系の違い パーキンソン病の治療薬としてLドパやドパミンアゴニストがある。ドパミンアゴニストは直接ドーパミン受容体に結合してドーパミン用の作用を示す薬物であり、Lドパよりも作用時間が長いという特徴がある。... -
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ポビドンヨードの作用機序
*1 ポビドンヨードは一般細菌、真菌、ウィルス、結核菌など幅広い微生物を殺菌することの出来る消毒薬である(例外的にバチルス属の芽胞には効かない)。ポビドンヨードはヨードを少しずつ遊離させる製剤であり、毒性の強かったヨードチンキを改良させた... -
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慢性腎不全でインスリン必要量が減る理由
慢性腎不全でインスリン必要量が減る機序 糖尿病患者ではインスリンがうまく分泌されない・働かないために治療としてインスリン注射が必要である。糖尿病が悪化すればするほどインスリン必要量も増えそうであるが、合併症として腎不全が進行するとインス... -
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虹彩毛様体炎の治療でアトロピンを使うのは何故か
虹彩毛様体炎の治療でアトロピンを使う理由 【虹彩毛様体炎とは】 虹彩毛様体炎とは、炎症の起こっている部位に基づいてつけられた病名。そのため、細菌、ウイルス、真菌などによる感染性のものや、ベーチェット病やサルコイドーシス、原田病のようh... -
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ウェスト症候群の治療でビタミンB6やACTHが用いられる理由
west症候群でvitB6やACTHを用いるのは何故か 【ウェスト症候群とは】 乳児期に様々な脳の障害を背景として発症する難治性てんかんであり、精神運動発達の退行を伴う。シリーズ形成性のてんかん性スパズム、脳波上のヒプスアリスミア、精神運動発達の停止... -
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肝庇護とは何か
C型肝炎の治療においてインターフェロン療法が無効であった時に考慮される。肝庇護薬療法としてグリチルリチン製剤とウルソデオキシコール酸がある。 グリチルリチン製剤 グリチルリチン製剤は肝細胞膜に作用することで肝細胞外へのAST、ALTの流出を抑制... -
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急性膵炎の治療でヒスタミンH2受容体拮抗薬を用いる理由
【急性膵炎とはどんな病気か】 急性膵炎とは膵臓内で活性化された膵臓の酵素が膵臓自体、あるいはその周辺の組織を自己融解してしまう炎症疾患である。原因としては男性ではアルコール、女性では結石が代表的。症状としては腹痛、発熱、呼吸困難、ショック... -
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妊婦・授乳期に禁忌の薬のゴロ合わせ(メモ)
妊婦・授乳期に禁忌の薬とそのゴロ合わせ(メモ) 人気のエースは おニューの黒あみスカートで サイクリング 人気の:妊婦に禁忌 エースは:ACE阻害薬 おニューの:ニューキノロン 黒:クロラムフェニコール アミ:アミノグリコシド系 スカートで:ST... -
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サリドマイドの作用機序〜多発性骨髄腫治療薬〜
■多発性骨髄腫とは 多発性骨髄腫とは骨髄において形質細胞が単クローン性に増殖するリンパ系腫瘍である。 症状としては以下のものが代表的。 ・腰背部痛などの骨病変 ・骨髄機能抑制による貧血、易感染性、出血傾向 ・アルブミンの低下(単クローン性の... -
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デスモプレシンの作用機序(vonwillebrand病の治療)
■vonwillebrand病の病態 常染色体遺伝子の異常により、vonwillebrand因子を正常に作れなくなり、血小板の血管内組織への粘着がうまくいかずに一次止血障害をきたしてしまう疾患である。 vonwillebrand因子とは血管内皮で産生され、血管のコラーゲンと血...