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COX1とCOX2の違い
COX1とCOX2の違い COX(シクロオキシゲナーゼ)とはプロスタグランジン合成の酵素であり、それにより血管平滑筋のPGE受容体の活性化を介してcAMPの増加によって血管を拡張させる。血管が拡張することにより、末梢血流が増加し発赤、腫脹、熱感などの炎症... -
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バイアグラの作用機序
バイアグラの作用機序 バイアグラとは勃起不全(ED)に用いられる治療薬である。 勃起のメカニズムについて簡単に説明すると、大脳皮質の性的興奮が副交感神経を介して陰経海綿体の細胞から一酸化窒素(NO)を放出させ、NOがセカンドメッセンジャーで... -
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再生不良性貧血の治療に蛋白同化ステロイドが用いる機序
再生不良性貧血の治療に蛋白同化ステロイドが用いる機序 再生不良性貧血とは骨髄における造血幹細胞レベルに障害が起こり、汎血球減少をきたす疾患である。原因としては造血幹細胞自体が器質的に異常をきたしている場合と免疫学的な機序が考えられる。 ... -
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ループ利尿薬の作用機序と低カリウムになる理由
ループ利尿薬の作用機序と副作用で低カリウムになる理由 ループ利尿薬(フロセミド、ブメタニド、トラセミド) ループ利尿薬はヘンレのループの上行脚のNa+-K+-2Cl-共輸送体を阻害してNaの再吸収を抑制してNa利尿を引き起こす。Na利尿とはNaの再吸収を抑制... -
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逆流性食道炎に抗コリン薬禁忌の理由
逆流性食道炎に抗コリン薬禁忌の理由 胃食道逆流症とは酸性である胃の内容物が食道に逆流することで食道を傷つけてしまう疾患である。治療法としては胃酸の分泌を抑える薬剤であるプロトンポンプインヒビターやヒスタミンH2受容体拮抗薬などが用いられる。... -
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食道癌にルゴール染色で白くなる機序
食道ガンに対するルゴール染色で白くなる理由 ルゴール溶液とはヨウ素、ヨウ化カリウム、グリセリンなどからなる溶液である。この液体は食道ガンの検査で用いられる。 ヨウ素でんぷん反応というのはでんぷんとルゴール(ヨウ素)が反応することによって... -
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ステロイドの副作用の機序と覚え方
ステロイドの副作用の機序と覚え方 ステロイドの副作用で代表的なものとして糖尿病、骨粗鬆症、白内障、緑内障、精神症状、潰瘍形成、感染症、大腿骨頭壊死などがある。 語呂合わせ:ステレオのトーンこそ迫力、心は快感大 ステレオの=ステロイドの副... -
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生薬と薬草の違い
生薬と薬草の違い 薬草は・・・畑や野山に生えている植物で、薬として試用できるもの。ある程度の知識は必要だが、誰でも使用することができる。医薬品として分類されているわけでもないので、自由に販売することもできる。 一方、生薬とは・・・一般... -
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イマチニブの作用機序
イマチニブの作用機序 慢性骨髄性白血病(CML)治療の第一選択薬としてイマチニブが用いられている。(c-kitチロシンキナーゼ陽性の胃腸管の間質性腫瘍への適応もある)。BCR/ABLチロシンキナーゼを阻害する分子標的薬である。 ■慢性骨髄性白血病とは... -
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WPW症候群の心房細動へジゴキシン、ベラパミルが禁忌の理由
WPW症候群へのジゴキシン、ベラパミルが禁忌の理由 WPW症候群とは何か 心房筋と心室筋の間に存在するkent束により心房興奮が心室筋に伝導され、房室結節を経由してくる正常な興奮よりも早く心室が興奮してしまう。WPW症候群の患者が心房細動を起こす...